わんぱく捕物帖
 取調官はかあちゃん。
かあちゃんは我が家の「おきて」そのものである。

わんぱく捕物帖Topへ  HOMEへもどろっと
No.126 日本経済を憂う 2002/01/08 被告人:三○銀行
  
かあちゃんは用事があって銀行へ出向いた。俺の稼ぎ?
さすがに、連休明けの昨日とは違ってすいてるな。よしよし。
いつも混んでてやりそびれていた、まろのペット預金の通帳を更新してもらおう。
そう思い立ったのが2:45。窓口の終わる15分前だった。
「少々お待ちください」とにこやかに微笑む窓口のお姉さん、一度引っ込んだが、カウンターで待つかあちゃんの元に戻って言った。「少々お時間がかかります。が30分はかからないと思いますので、後ろの椅子でお待ちください」
。なんだとお?30分?明日取りに来るのでやっといて、と頼んでも「預かり」はしないという。

しかたなく女性週刊誌を繰りながら待つ。
おお、大ファンだった渡辺謙に借金騒動があったのか。ふむふむ、愛子様も健やかでよろしい、と。一冊読破。二冊目に入るが、たった一週間ではそうそう事件があるわけもなく、同じ事件の焼き直しばかり。程なく飽きる。うー。すでに45分経過しとるやないけ。

シャッターの閉められた行内は、どうも居心地が悪い。
「全員出るまで待つんですか?ずっと立ってなきゃいけないんでしょう?もう勤務終了時間なのに。」「機械に入れちゃったら終わるまで止められないんですって。」とガードマンのおじさんを気遣うカウンターレディというバッジのおばさんが話しかける。なろー、かあちゃんに聞こえるようにわざと言ってないか?
このままではかあちゃんが悪者になってしまう。開き直るしかない。チラチラと腕時計を除くふりをして、カウンター内にいる行員に「私は客よ。待たされてんのよ。」と誇示する。この辺が小市民である。隣の夫婦で延々と投資の相談をしていた金持ちそうな老夫婦は、閉行30分後に悠々と行員達に軽口を叩きながら帰っていったではないか。(そりゃ目的が違う)
「お待たせいたしました。お忙しいとは存じますが、出来ましたらもう少しお早めに記帳されますとお時間がかかりませんので...」と通帳を渡されたのはきっかり3:45。丸々一時間かい。

いや、ここまで引っ張っておいて書きにくいが、実は、まろのペット預金は定期である。ペットの突然の出費に備えていかがか、とパンフレットにあった。だから、月々5,000円ずつ、下ろしやすい(のか?)一ヶ月定期にしてしまったのだ。それを8ヶ月で挫折。しかし、一ヶ月定期と言うからには、満期になる毎に=一ヶ月毎に通帳の一行を使って記入していく方式とは知らなかった(だって定期預金てしたことなかったんだもん)。それをずっと数年ほってあったのだからたまらない。引っ込みが付かなくて言い出せなかったが、本当は「こりゃやべえ、大変なことになるぞ」と気づいていたので、一度下ろして、まとめようと思っていたのだ。本当だってばだってば。

延々200行、通帳の数は6冊に上っていた、まろの預金。元金40,000円。利息を33円もありがとう。合併してもがんばれよ、三○銀行。
   
判決:かあちゃんは悪くないと思う。
悪いのは銀行。絶対。←引っ込みが付かない
  
わんぱく捕物帖Topへ  HOMEへもどろっと