取調官はかあちゃん。
かあちゃんは我が家の「おきて」そのものである。

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No.200 初のネコみたいな事件 2004/01/11 被告人:まろ
その日は、うららかなとても天気の良い日曜だった。
あれ?
かあちゃんは、普段気づかなかった現象に驚愕した。
..........................。障子、ぼろぼろだし。がーん。
この障子は、二枚を片方に重ねたまま、開くことがないので、奥の障子の破れは内側からは見えないのだ。朝家を出る時には陽が当たらないため、全く気づかなかった。いったいいつからこんなに破れていたのだろう。恥ずかしいなあ。向かいのマンションから丸見えなのに。
この家に住んで7年。結露もあるし、張り替えも一度で断念したし、サンを拭く時にちょっと雑巾で押しちゃったこともあるし、枠のところから破れたのかな、と思ったら違った。
 障子、哀れ。

「お天気がいいから、出窓で光合成しときなさい」と、まろをぐいぐいと窓に押しやって気づいた。
まろだ。犯人はまろだ....。
但し。けして爪をかけて破いたのではなかった。
幅の狭い出窓のサッシと障子の間に、のしっと横たわるまろを見てすべての謎が解けた。幅の狭い出窓で、まろがのうのうと丸くなる時に、障子に体重をかけるため、その荷重に耐えられず、障子紙がみしみしと裂けていくのを目撃してしまった。
捕物帖記念?の第200号。ネコっぽい悪さじゃ〜ん♪と思ったのもつかの間。一番ネコらしくもなく、悪意もない、ただの事故だった。ちょっとフクザツ。
判決:心に悪はないが、その体が悪だ。
そろそろ本格的にダイエット開始か。
明日から神社の境内をウサギ跳び。
もちろん障子の張り替えもよろしく。

No.199 まろの秘技 2004/01/06 被告人:まろ
帰省疲れも癒えた頃。

ふと見ると、まろは、うっかりとうちゃんかあちゃんに秘密にしていた技を使ってしまっていた。
首輪抜け 秘技・首輪抜け。

尚、この画像は、落ちていた首輪を拾ってきてそばに置いて撮った写真ではない。振り返ってみたら、こうしてすましていたのだ。

お前〜〜。
隣町で、まろにそっくりな子猫ちゃんを見かけたという情報がある。
まさか、昼間、こっそり首輪を外して、アバンチュールを楽しんで.....?
判決:プリンセス○功に売っちゃうぞ。
ハリウッド女優をモノにして帰れ。

No.198 まろの冬休み2004 終了 2004/01/04 被告人:まろ
またしても、てんやわんや(死語?)の帰省終了。
渋滞を避けるため、早めの帰京である。

道中のパターンは、だいたい決まった。
・まろ、走り出したらまずトイレ(大)。この時点で、荷室はトイレ砂地極。
・かあちゃんニオイにこらえきれず、道ばたに車を留めて、トイレ掃除。
・道すがら、酒屋さんに寄ってお土産調達 (安い)。ちょっとおまけしてもらっていい気持ち。
 ちなみに今年は巨大な酒粕と十六茶。
・まろ、走り出したらまたトイレ(小)。
・とうちゃんかあちゃん、ため息。
・とうちゃん、ローカルなヘアピンカーブを爆走。かあちゃん、車酔い。
・とうちゃん高速道爆走。まろとかあちゃんは爆睡。

とまあ、これの繰り返し。
到着すると、その荷物の多さにうんざりするのだが、やはり口をついて出るのは「やっぱりうちが一番」。
特にまろは心の底からそう思っているに違いない。疲れた〜


まろ、大ダメージ。
判決:お疲れさま。よく頑張ったよ。

No.197 まろの冬休み2004 その4 2004/01/02 被告人:ばあちゃん
大晦日は、年越しそば、元旦の朝はお餅つき(機械だけどね)、元旦の夜はすき焼き、今日のお昼はカニ三昧と、日本の味覚オンパレードのばあちゃんち。
一番ノリノリのじいちゃんに引かれて、恒例の家族ボーリング。
親戚のおばちゃんは「外人さんに会いたい」と孫を連れて遊びに来た。ティム達の甥姪の写真を見せてもらうと、ばあちゃんやおばちゃんは「かわいいかわいい」ととうとうその写真をせしめてしまった。
ちびっ子達は、ガタイのいいティム兄弟に遊んでもらっておおはしゃぎである。そのうち、兄弟は、ちびっ子の手と足を持って、ぶんぶん振ってもらう「ブランコ」をして遊び始めた。まさに「スケールのでかい」遊びに、もう、ちびっ子達は気も狂わんばかり。あまりにも楽しそうで、まいこ姉ちゃんが「私もやって欲しい」と言いだした。最初は馬鹿にしていた大人達だが、「楽しいからやってもらいなよ」というまいこ姉ちゃんの言葉で、心が動いた。えみちゃん、かあちゃんも存分に楽しませてもらい、大満足♪すると、まいこ姉ちゃんは「おばあちゃんもやってもらいなよ〜」と言いだした。「え〜...」と躊躇するのは、理性のあるおばちゃんである。ところがばあちゃんは、「そ、そう?いいの?♪」と既に腕まくりをしていた。おいおいおい。ティム達は、段々息が荒くなってきてるぞ。だが、そんなことにお構いなしのばあちゃんは、誰よりも長く楽しんで、じいちゃん始め一同にに呆れられたのであった。
結局、遠慮するおばちゃんも残らず振り抜いたティム兄弟に拍手。
そして、その騒ぎの中、じっと厳しい表情でそれを見続けたまろにも拍手。
ばあちゃん、大喜び 兄ちゃん達、本気になってきてる。

たんぽぽ お正月だというのにたんぽぽが。福島も間違いなく温暖化。
判決:正月だから恩赦。

No.196 まろの冬休み2004 その3 2004/01/01 被告人:ティム兄ちゃん
去年は、えみちゃんの夫、やすぞう(仮名)がまろの宿敵だった。やすぞうとわたくし
ネコ好きな人々は、時として理性を失うのか。
毎年、まろに触りたがり、負傷寸前の人間がいるのはどうしたことか。

今日はやすぞうが到着した。「今年もまろにちょっかいを出したらひっぱたく」とかあちゃんは密かに心を決めていたが、しらふなやすぞうは、一応去年のことを覚えており、「まろはよっぽど繊細なんだね」と。おお、わかってくれたか義弟よ。

だが。やすぞうのそばに寄ってきたのはまろの方だった。(画像参照)

なぜなら。やすぞうはタバコ吸いだったからだー!(TT)

彼が吸うタバコにつられ、ふらふらっとやすぞうに忍び寄るまろ。そして、灰皿の中の吸い殻を舐め始めた。(--#) よせーっ!よさんかーっ!慌てて吸い殻を片づけるが、まろはやすぞうのそばに控えおり、一同を呆れさせた。

それを見て喜んだのはティム兄ちゃんだ。彼は、寒い廊下に一人這い出し、「マロ〜♪マロ〜♪」と懲りずに始めた。夕べみんなに散々叱られたので、「ダイジョウブ、ダイジョウブ」と言い訳しながらなにやらやっていたが。しばらくすると、喜色満面で戻ってきた。彼は普段は吸わないタバコをエサにまろを引き寄せ、「タッチ、デキタ♪」と大はしゃぎであった。そこまでする彼も彼だし、つられるまろもまろだ。せいぜい仲良くしなはれ。

まろの長い冬休みはまだまだ続く。
判決:ティム兄ちゃんの粘り勝ち。
ヤク中のまろに、何か対策を考えねばなるまい。

No.195 まろの冬休み2004 その2 2003/12/31 被告人:ティム兄ちゃん
今年のお正月は、福島の家にとって、記念すべき行事がある。
それは、結婚した、まいこ姉ちゃんと、その旦那様ティム兄ちゃん、そしてその弟・サムとジョーがアメリカから訪ねてくるからだ。
この家に、初の白人の外国人がやってくる!
これが決まってから、ばあちゃんは、もう舞い上がり大変な騒ぎだった。普段使いのコタツでは小さすぎるため、ご近所から巨大コタツを借り入れ、餅つきをするために、知人から餅米をたんまりせしめ、壊れたウォシュレット買い換え(これはとうちゃんのためだが)・・・


いよいよ大晦日にご一行様の到着である。
全く英語をしゃべれないはずのばあちゃんであるが、福島弁で堂々と彼らと渡り合うその度胸に、かあちゃんもえみちゃんも思わず引いた。(笑) 気の毒なのはまいこ姉ちゃんで、訳のわからぬギャグを訳せ訳せとせがまれ、弱り果てていた。(^^;)

さて、このティム兄ちゃん。結婚してから何度か東京に来ているが、そのたびに「マロハゲンキデスカ〜?」とやたら気にする。この兄弟は大のネコ好きで、ティムはまろに会いたくて仕方なかったらしい。ただ、「噛んでは大ごと」とかあちゃんのガードが堅かったため、そういえば一度も会わせたことがなかったようだ。
思わぬ場所で初のご対面となったまろとティム。
ティムには散々、これまでのまろの薄氷を踏むがごとき経緯を説き、「絶対触るな目も合わせるな」と言い聞かせてあったのだが...。
彼は、「マロ〜♪マロ〜♪」とことあるごとにまろを追い詰め、手を伸ばす。アウェイでナーバスになっているまろも、さすがに我慢しきれず、シャーフーとネコパンチを繰り出してしまった。ティムがいくら叱っても聞かないので、かあちゃんも終いにゃキレた。悲しいことに言葉が通じないので、デコピンをしてやった。(--#) 
ネコ好きにありがちな「私はネコ好きだから大丈夫」という恐ろしいまでの自信が、彼を駆り立てるのだろう。「今までに何十匹もネコを飼ってきたし、いっぱい噛まれたり引っかかれたりしてるから大丈夫♪」って、まろはそういうレベルじゃないんだってば。
判決:本気で噛ませるぞ。

No.194 まろの冬休み2004 その2 2003/12/29 被告人:まろ
福島には既に先客がいた。あやなちゃん(10歳)とまやちゃん(5歳)、めいちゃん(2歳)に加え、いとこのゆうりちゃん(7歳)とまーくん(9歳)、二人を迎えに来たパパとママ。もう、福島は子供天国、人口密度高くイモ洗い状態だった。(^^;) 一同は、保育園状態で散々遊び倒したらしく、すっかりハイになっていた。「ややこちや〜ややこちや〜♪」と、国営教育TVで流行の歌?を歌って踊って走って転がって・・・いやあ、なんてパワフルなんでしょ。かあちゃんもたじたじである。
さて。まろはどうかと言えば、子供達の奇声に時々30cm位ずつぴよんぴよんと浮きながらも、家中を探検する。同時にかあちゃんも家中をチェックである。まろに食われそうな造花はいねが〜、クジャクの羽はねえが〜。(byナマハゲ)
食ってもいいが、食うたび吐くのでここは慎重にせねばならぬ。

まろとちびっ子達の遭遇は毎度心配されるところだが、あまりにすごすぎて、まろは子供達を見て見ぬふり。子供達はまろは眼中になかった。
ああ、ラッキ〜。
判決:幸先いいよ〜。非常に有望。

No.193 まろの冬休み2004 その1 2003/12/29 被告人:まろ
思えば、なんとなく事件の少ない年末であった。まろも5歳半を過ぎ、落ち着いてきたなあ〜 そろそろ「わんぱく」日記じゃなくなっちゃうかしら〜なんて思う今日この頃。
ふと数えてみれば、「まろが人を噛んでないぞ記録」は14ヶ月を越えた。いやあ、めでたいのなんのって。

今年の暮れも金欠くま吉一家は、安・近・短の福島の実家への帰省である。
この分だと、いつもより安心して出かけられるだろうか。うひひひひ

最近は、まろは車で出かけるのは、もっぱら夏と冬の帰省だけになったので、出かけるとなると少し緊張気味だ。夜間なら外の様子が暗いので安心するのか、まだおとなしいのだが、日中だと少しなおなお鳴いてしまうことがある。レメディを持っての旅だ。
しかし、心配をよそに、まろはいい子だった。後部座席の隅に陣取って香箱になり、おとなしく揺られた。いつもの、料金所につくたびに愚痴を言うのはまあ仕方ないだろう。高速料金が高いだのなんだの、まあ、それくらいの文句は許そう。まろだって社会に向かって声を上げたい場合もあるのだろうから。
途中、パーキングエリアでおやつに購入したかまぼこを少しあげたら、珍しく食べた。そしてそのままかあちゃんの膝の上で寝てしまうまろであった。


つづく
判決:いや〜立派な旅でした。

No.192 男達の挽歌 2003/10/17 被告人:とうちゃん
なぜか、ここ数日まろが夜泣きをする。かあちゃんは一度眠ると、ちょっとやそっとでは目は覚めないからいいのだが、気の毒なのは神経質なとうちゃんである。起こされてそのまま眠れず、明け方にビールを引っかけて無理矢理床につく毎日らしい。(彼は酒が弱いので、睡眠薬代わりに飲むのだ)

ある日、動物番組で、「悪い癖を直すには、天罰作戦が効果的」という特集を見た彼。天罰作戦とはこうだ。悪いことをした時に、とうちゃんがごつんとやると、ネコは肝心の悪いことをさておいて、「とうちゃんは俺をごちんとやった(--#)」ととうちゃんを逆恨みしてしまって効果がないので、「悪いことをしたら天罰でイヤなことが起きた」と思わせるよう、気づかれずに嫌がることをするという方法だ。例えば、テーブルにガムテープを粘着面を上にして張っておき、「テーブルに乗ると足の裏がベタベタしてイヤなキモチになる」と認識させる作戦だ。
前からかあちゃんが教えてやっているのにその時は右の耳から左の耳に聞き流し、TVや雑誌で見ると突如やる気になるのはとうちゃんのいつもの癖だ。
これはいける!ととうちゃんは思った。早速ホームセンターとおもちゃ屋をはしごし、気に入った水鉄砲を仕入れる。
そして、枕元に、水鉄砲をまろに見えないように隠して(見られるととうちゃんが悪いと感づかれてしまうから)眠りにつく。夜中に鳴いたら、びしっと水鉄砲を打つ。これが彼の作戦である。(笑)心配なのは、彼のコントロールで、かあちゃんや、家具に水をこぼさないかということである。朝起きたら床中水浸し、なんてのは困る。

とても嬉しそうに布団に入るとうちゃん。しかし、初日はうまくまろには当たらず(当たっても困る)、効果はイマイチだったらしい。
そして翌日。床に付くとうちゃんが、騒ぎ出した。「水鉄砲がないぞ!ヤツに気取られたか?!」いや、そんなはずはないって。(^^;) 大捜索が始ま・・・る間もなくかあちゃんは気づいた。やべ。今日、窓を開けた時に、勢いよく布団をばっさばっさとやってしまった。まさかあの時?窓を開けて確認すると、やはり、水鉄砲は遙か下に落ちていた。それも、隣のビルの敷地に。(^^;) とうちゃん男泣き。(笑) 翌日、ぶつぶつ言いながら、狭い塀をくぐって隣の敷地に失礼し、拾って帰ってきた。幸い、壊れてはいなかった。

しかしまあ、やるかね、本気で。いい大人が。とうちゃんは、ねばり強い。
まろは、玄関から外に向かって遠吠えをよくする。何度言っても本猫は理解してくれないが、お前は内緒飼いだっつーの。
玄関で鳴き出すと、とうちゃんは、チャンス♪とばかり、ベッドに水鉄砲をとりに走り、柱に隠れ、玄関に向かってびしゅっと打つ。かあちゃんは、ミッションインポッシブルのテーマを歌ってあげて気分を高める係・・・という予定なのだが、とうちゃんが大好きなまろは、彼がベッドに走ると即気配に気づいてしまい「とうちゃ〜ん、何やってんの〜♪?」とベッドに来てしまう。水鉄砲を持つ姿を見られてはならぬと、彼は慌てて隠す。
かあちゃんが見る限り、まろに命中したことは、ない。(きっぱり)

それから数日。
毎夜、ごそごそびしゅびしゅと男の子チームでいろいろあったのは気配で感じる。が、夜泣きがなくなったという報告は、まだ、ない。
判決:かあちゃんの靴を濡らした罪で有罪。
新品の購入を命ず。
まろは耳に水が入らないよう心して逃げること。

No.191 抜け毛の効用 2003/9/30 被告人:A社B課長
仕事の依頼があって、撮影商品を受け取りに行っていたとうちゃんが帰ってきた。ブラッシングされてもまどろむまろ
珍しく、ぶりぶりしている。
彼が預かってきたのはペットの抜け毛クリーニング関連の商品だった。なんでも、納期まで本当に時間がないらしい。だのに。得意先担当者のB課長は「実際に動物の毛を使って、掃除してるところを撮ってほしいんだよね〜」とお気楽に言ったという。「必要なら、うちの犬の毛を明日拾ってくるから、また明日取りに来てくれてもいいよ〜」ってあんた、明日納品しろって今言ったじゃないのさ。だったら今日拾ってきて、一緒に渡せよ〜。(--#)
むかついたとうちゃんは、「何とかするからいいです」と言って帰ってきたそうだ。
そりゃうちは、歩いて数分のところに、年がら年中抜け毛を振りまいている「ペット」がいるからなんとかなるが、そうじゃなかったらどうなんのさ。
即、かあちゃんは、抜け毛を採取に自宅に戻った。
ぼや〜んと昼寝をするまろを、ブラッシング用のA2サイズチラシの上に引き倒し、やおら、ごしごしとブラシをかける。舞い上がる抜け毛だが、今日ばかりは大事な素材だ、コロコロで押さえてしまうことはできない。アレルギー気味のかあちゃんは、くしゃみを連発しながら、ポリ袋に山ほどの抜け毛を採取したのであった。まろは最後までまどろんだままだったが、礼だけ述べて、自宅を後にする。

上がりはなんとか翌日納品。まろのお手柄である。(?)

ところで、気になるその商品の効果なのだが。
「掃除しているところを撮ってほしい」と言われても〜〜〜ほとんどとれないんですけど〜。(^^;) 課長〜〜〜〜〜!
判決:有罪。
下請けにばかり無理を言う大手企業よ、
まろにもモンプチをぷり〜ず。

No.190 鬼の目にも・・・事件 2003/9/29 被告人:まろ
今夜のおかずは、イワシの塩焼きである。
焼き魚は、働く主婦の強い味方である。だって、早いし、ほっとけるし。妹のえみちゃんに話したら「お姉ちゃん、それ貧乏っぽいよ」と言われたが、今日日、イワシは高級魚だ。ふん。

まろは、相変わらず魚をほとんど食べない。
記憶にある限り、フグをちょっとついばんだ記憶があるくらいだ。たまに食べても、皮や骨は残して、白い身の部分のみ。ネコを飼う前に「もしかしたら残飯減るかも♪」とちょっともくろんでいたかあちゃんは、完全に肩すかしを食らった形だ。

ところが、なぜか、今日のまろは違った。とうちゃんかあちゃんと一緒に食卓を囲み、きっちり正座をしている。イワシを口に運ぶ手元をあまりにもしげしげと見るので、試しに、少し手のひらから与えてみた。すると、いぶかしげに臭いを嗅いでいたと思うと、ぺろっと平らげ「もっと♪」と催促するではないか。これには驚いた。「じゃあ、もう少しね♪」「おいいしい〜。もっと♪」「じゃあもう少しね♪」「おいしい〜」・・・つい嬉しくて、とうとう半分をまろにあげてしまった。「すごいねえ、まろもネコなんだねえ」と夫婦で驚きながらまろを見て二度びっくりである。なんと、ヤツは・・・・泣いていた。えーーーーーっ?!なんで?おいしくて?今まで食べなかった自分に悔し泣き?理由はよく分からないが、男泣きにむせび泣くまろなのであった。男泣き
判決:次は皮も食べましょう。好き嫌い克服のため、シロ。

No.189 営業 2003/9/27 被告人:かあちゃん&まろ
ぽんぽんさん、みにゃんさん、るいもパパさん&ママさんがまろに会いに来てくれることになった。
まずは、心構えをお伝えすべく、かあちゃんは昼食をご一緒していただき、まろの恐ろしさについて語った。←悪あがき
まろは、一見、歓迎しているかのように見えるそぶりで、客人を迎えてしまうのがまずいのだ。なんでまずいかって、その後、油断させておいて、突然豹変、がっぷりとかぶりつくからだ。ニャン太郎さん言うところの「狩りの舞い」が「まあ人なつこいネコちゃんね♪」との誤解を与えてしまうのだ。

さていよいよ、サファリパークへご案内。皆様には、玄関のドアから出てきたまろを、エレベータの中から見ていただくお約束である。遠くはわざわざ日本海側からおいで頂いたお客様に、上がってお茶の一杯もお入れしないとは大変無礼な話ではあるが、やむを得ない。
年輩者の多いマンションで、休日なせいか、エレベータは使用者もほとんどなし。
皆さんにはエレベータから出ないよう注意を促し、かあちゃんはドアの鍵を開ける。気配を感じて、玄関先でなおなお鳴くまろ。普段はドアから外に出ないようガードするのだが、そのまま逃がす。「え?いいわけ?出ちゃっていいわけ?」まろは、大喜びでエレベータ前でごろんちょばたんちょ。そして「はっ」とエレベータからの熱い視線に気づく。そして、「あらまあ、どちらさま?」と、なんと今日はエレベータの中に近づいて行くではないか?!皆さん珍獣を見た興奮で、歓声を上げる。フラッシュが光る。あれほど警告したにもかかわらず、手を差し出す方まで。
危ない!トラが、檻バスに乗車しようとしている!そして乗客は、その危機を感じていない!!
そんな時、非常階段を登ってくる人の気配がした。臆病者のまろは、焦って部屋の中にどぴゅんと戻っていった。慌ててドアを閉めるのと同時に、隣の部屋のお姉さんが怪訝な顔で非常階段から顔を出すのは同時だった。「どうもすいません〜」と愛想笑いをするかあちゃん。お姉さんはエレベータの中の我々を見て、「あんたらいつまでエレベータ占領して何やってんの?」と言いたげな顔で部屋に入っていった。危なかった〜。さすがに隣人をも襲ってしまったらいよいよ立ち退きだった。(笑)

これも潮時、とサファリパーク探検は終わりにし、事務所に引き上げることにした。
が、しかし。納得していなかったのはぽんぽんだった。
歩みをふと止め、
「あと一押しで、まろに触れたと思う。再度チャレンジしたい。」と勇敢な美少(?)女戦士は言うのだ。彼女は、「ほら」とカバンから革の手袋も取りだした。以前、まろに触るには革の手袋が要ると話したことを覚えていてくれたのだね。(ただ、その手袋は、獣医さんが使う超厚手の革手袋であることは言いそびれてしまった)
そうか、ぽんぽんよ。そこまで心を決めてくれていたのか...この様子なら、きっと健康保険証も持参しているとみた。(笑) よし、ではホームでは勝算がうすい。アウェイでいこう。
まろを事務所に招いて再開を果たす作戦に変更だ。
かあちゃんは家に戻り、キャリーを手にまろにその旨を告げた。・・・のだが、その途端、ヤツはベッドの下に潜り込み、脅してもスカしても、とうとう出ては来なかった。

ぽんぽんよ、皆さんよ、ご期待応えられなくてすいませんでした。まろのために、とかまぼこまでお土産を用意してくれたぽんぽん。とうちゃんがね、「わざわざ遠くから来てくれて、そこまで言ってくれるなら、例えどうなってでも会ってもらえばよかったではないか」って。例えどうなってでも...ってあんた、んな無責任な。(^^;)

皆さん、こりずにまた遊びに来てね。

ぽんぽん、かまぼこありがとう。
判決:接客能力ゼロな二人。以後努力します。

No.188 まろ、病む 2003/9/21 被告人:とうちゃん
大変だ。
目覚めると、まろの目がお岩さんのように腫れ上がっていた。おお、どうしたんだろう、まろや〜〜。
しぱしぱと目をしばたき、柄にもなくだっこなんかされちゃって、急に気弱になってしまったまろ。ああ、どうしたんだろう、まろや〜〜。
ううむ、今日は日曜か。獣医さんはやってるかな。しかし、歓迎はされまいなあ。(前科多すぎ)
悩みながらも仕事に行かねばならぬ。とりあえず夜まで様子を見ることに。

夜になって帰宅しても、腫れはまだひいていなかった。心なしか、足取りまでか弱く見えて、いよいよ心配になる。

翌朝には、ややよくなったような気もするが、どうもすっきりとはしていない。あああ、獣医さんに行くか。(まだ気が重い) 暴れ倒すまろが目に浮かぶ。鎮静剤を打つのと、目の病。かあちゃんは、自然治癒を願い、行かない選択をした。
気休めに、ハム太郎のケースがついた子供ロ○ト目薬を買ってみる。「まろちん、ハム太郎のお薬、ぽっちんちまちょうね〜」あほらしいが、だましだまし目薬を差して様子を見た。
効いたのか効かないのかよくわからないが、幸い、数日でなんとか元に戻った、まろのぱっちりお目目。

さて、原因は。
どう考えても、とうちゃんが脱いだ靴下でまろを遊ばせているせいだと思えてならないのだがどうか。もちろん、本人は否定するのだが。
おかげさまお目目が痛いから甘えていい?
判決:証拠不十分で釈放。

No.187 久々、盗難事件 2003/8/17 被告人:まろ
少々話が前後して申し訳ない。

帰宅すると、居間では惨劇が起こっていた。
なぜだかは、今となっては思い出すこともできないが、かあちゃんは、どうも、これをしまい忘れて出かけてしまったらしい。

しかし、まろよ。なぜあれほどの大好物を、残すのか。あん?

判決:有罪。
盗まなくてもあげるではないか。
ついでに、音が似てるからといって、
乾燥ワカメもほしがるのはやめること。

No.186 兵役拒否事件 2003/9/12 被告人:まろ
今日は、チロさんがテレビ番組「ポチたま」出演の日だ。
残業を抜け出してビデオ録画に戻ったかあちゃんは、チロさんの飼い主さん達の深い深い愛情に涙しながら、日頃の自分の無頓着ぶりを恥じた。反省した成果、事務所に戻る際、カリカリをあげて出かけた。まろは全然食事に執着がないので、忘れるところだった。(おい)

仕事を終えて帰宅すると、いつもの通り、まろが玄関でねじれたり前転したり側転したりで大歓迎してくれた。
毎日、よくここまでやってくれるもんだ、と感心する。
と!
とうちゃんが靴を脱ぎ捨てて、どどどっと家に上がった。
なんだなんだ?
とうちゃんが叫ぶ。
「まろのカリカリにゴ○○リが!」
まろは全然気づかず、まだ玄関で「歓迎★おとうさまおかあさまご帰宅」を演じ続けている。
「バカ野郎!自分のエサが大変なことになってるんだぞ!」
ととうちゃんは的はずれな小言を叫びながら、ゴキを追った。叱られてまろもゴキに気づいたが、なぜか今日はぽかんとしている。(寝起きだからか?)
まったく戦力にならないコマンドー・まろ。役立たずーっ!そんな彼は相手にせず、とうちゃんはゴキを部屋の隅に追い込んだ。「くま吉!そのワゴンをどけろっ!!」しかし、どけたワゴンの下にはゴキの姿はなかった。おかしい!ここに追い込まれたことは間違いないのに!消えたゴキ。まさか、まさかーっ?!
そう、まったく、その「まさか」だった。追いつめられたゴキは、たった一つ身を隠せるものの中に飛び込んだのであった。それが「ゴキ○○ホイホイ」であることにも気がつかず.....成仏しろよ、ゴキよ。
判決:有罪。
殺れ、とは言わないが、戦うふりくらいはするべきであろう。

SWATチームで特別研修を命ず。

No.185 まろヒグマ疑惑 2003/8/17 被告人:T嬢
仕事に出かけた。舞台の楽日ということで、記念写真が欲しいのだそうだ。
待ち時間に、出演者やスタッフのでっかい寄せ書きを眺める。と、大のネコ好きスタッフT嬢の筆が。彼女のPCを見せてもらったことがあるが、これでもかと言うほど、余白がないほどネコの写真が貼ってあって驚いたものだ。この寄せ書きも、もちろんネコのイラスト付きである。眺めていると「くま吉さんもどうぞ〜」と声をかけていただいた。せっかくなので、T嬢のネコの横に、まろを描いておいた。

さて、いよいよ撮影。準備をしていると、そそそっとT嬢が近づいてきて、耳元で「ヒグマ、描きましたね」とささやいた。
一瞬なんのことか分からず、思考が停止したが。分かった。分かったわ。
彼女にまろのことを、「そりゃもう凶暴で、白いヒグマみたいのを想像してもらえばいいですわ」と話したことがあったのだ。
彼女の頭にはすっかり「このオンナの飼っているネコは『ヒグマ』」というイメージができあがっているらしい。間違っちゃいないが、自分で言うのと、他人様に言われるのは別なもので、ちょっとだけフクザツ。(笑)
判決:無罪。事実なだけに反論できず。

No.184 まろの夏休み2003 5 2003/8/16 被告人:とうちゃん&まろ
目覚めると、とうちゃんがぶりぶりしていた。
またしても、まろが朝方くえくえしたらしい。かあちゃんを起こしたのに目を覚まさなかったと言う。
吐瀉物に何が入っていたか聞いても、見ずに片づけたという役立たずである。だいたい、気づいたなら自分で片づけるべきだと思うがどうか。わざわざかあちゃんを起こさないで欲しい。(鬼嫁)

「朝食ができたのでいい加減に起きんかい、ごるぁ〜」とえみちゃんが怒るのでごそごそ起き出すまろ一家。
まろは疲れと、寒いのもあるのだろう、毎日布団の中で爆睡している。朝もかあちゃんと同じくらいお寝坊さんである。
居間に行くとかあちゃんの弟ひろくんがいた。朝の一服を吸っている。まろは、タバコ目当てにひろくんに接近し、当たり前のような顔をして、吸い殻を舐め、みんなにものすごく怒られた。(--#)
判決:二人とも有罪。
とうちゃんは自立すること。(?)
まろは禁煙を命ず。ニコレット使用は認める。

No.183 まろの夏休み2003 4 2003/8/15 被告人:まろ
「くま吉ちゃ〜ん、まろちゃんがゲロ吐いてるよ〜。ばあちゃんが片づけなさいって言ってるよ〜。」
便利メッセンジャー、まやちゃんが起こしにきた。
改めて家内を探索すると、一つ怪しい造花があった。くそー、これだったのか。花瓶から引っこ抜いて、下駄箱に隠し、再び布団に。

今日はいよいよメイちゃんがやってきた。
二歳になったメイちゃんはずいぶんと人間らしくなり、遅いながらも言葉も少しはっきりしてきた。
まろのことも一応「まろ」と発音できる。
近寄るな、と言えば、一応記憶に残っている(ごくわずかな)間は言いつけを守ってくれるのがうれしい。
逆に、まろの方が彼女に興味があるようで、ストーキングしている。ただ、すぐ奇声を発して駆け出すため、たじたじになるまろであった。

今回一番心配されたやすぞうは、夜、仕事の後でやってきて、飲みまくってひっくり返ってごーごー寝てしまった。
まろにちょっかいを出されなくて一安心だ。

時を許したのもつかの間。夜、二階で寝ていたまやちゃんが、急に泣き出す声が聞こえてきた。
「ぎゃーんっ!くま吉ちゃ〜ん、まろちゃんが、まろちゃんがっ ひっくひっく」
驚いて、二階に走るえみちゃんとかあちゃん。まろはと見れば、いきなり人が集まったので驚いている様子。どうやら、寝ているまやちゃんの臭いを嗅ぎに近寄り、その時彼女が目覚めてしまって、ビビってしまったらしい。
まやちゃんはすっかり怯え、この夜から、一層まろとの距離を置くことになるのである。
判決:何度でも言う。造花は食うな。
夜の件はまやちゃんがびびっただけなので、まろは無罪。
念のため、子守歌の講習を命ず。

No.182 まろの夏休み2003 3 2003/8/14 被告人:まろ
明け方、またしても、枕元で「くえっくえっ」と鳴くまろの声で飛び起きた。
今朝は寒い。雨も強い。
まろは、ひとしきりグルーミングをすると布団の中に潜り込んできた。

一同はすっかりまろの過去を水に流し、友好的である。
一方まろはと言えば、相変わらず、ドキドキビクビクしながら、みんなと同じ部屋の中で一日を過ごすため、なんだか痛々しいくらい。いっそ二階ででもゆっくりすればいいのに。よりによって、一番あわただしい台所の真ん中で、やたらとどさりと体を横たえるため、ばあちゃん、かあちゃん、えみちゃんの主婦三人状態の中、じゃまで仕方がない。一度はえみちゃんの巨体で踏まれ、全員がいろんな意味でぎゃーっと叫んでしまうこともあった。
人が恋しいのか嫌いなのか。ただ一つ分かるのは、かなり甘え下手であると言うことだ。
判決:いい加減にせえよ。
いったいどこで造花を食っているのか、まだ不明。

No.181 まろの夏休み2003 2 2003/8/13 被告人:まろ
明け方、枕元で「くえっくえっ」と鳴くまろの声で飛び起きた。
やめろー!よせー!畳の部屋で吐くなー!
と思ったら、自主的に廊下に出て、けろっと吐いた。
背中を撫でてやると、更にもう一回。
ぎょぎょぎょ!またコイツは造花を食ったらしい。けろりんの中に、その破片がある。昨日ちゃんと隠したはずなのに、どこで拾い食いをしたんだ?
ばあちゃんに気づかれてイヤミを言われる前に、まさに何食わぬ顔で始末をするかあちゃんであった。

朝のうちに、えみちゃんとあやなちゃん、まやちゃんがやってきた。
がさつなえみちゃんがどさりどさりとお泊まりセットを運ぶ間、まろはびくびくどきどきしながらその様子を見守る。
まろは、一番臆病なまやちゃんを狙う傾向があるので要注意だったが、まだ遠巻きに眺めており、目だった衝突はない。まやちゃんが少し成長しており、深追いしないのもいいのだろう。あやなちゃんは、すっかりお姉ちゃんになってしまい、マンガに夢中で、まろのことは眼中にない感じ。以前怖い目に遭っているので、既にまろが嫌い、という説もある。(^^;)

今日はいい天気だ!洗濯物が干すそばから乾いていく。
まろは、セミの声にびびりながら、廊下から物干しかあちゃんを眺めていた。
判決:有罪。何度でも言う。
造花は食うな、ゲロは吐くな。
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