取調官はかあちゃん。
かあちゃんは我が家の「おきて」そのものである。

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No.180 まろの夏休み2003 2003/08/12 被告人:ばあちゃん
やってきました、今年も夏休み。毎度おなじみ、福島行きでありんす。
先日、車を入れ替えた(またレガシー)ばかりなので、まろは初レガである。すっぱり朝から休もうと思ったのに、いつもどおり仕事がずれ込んで午後からバタバタと出発である。
半年ぶりの外出なので、まろはちょっとへっぴり腰だ。
家の前で、車にトイレだのお泊まりセットだのを積み込んでいると、1階に入っているラーメン屋のおかあさんが初めて声をかけてきた。どうやらまろの存在をうすうす感づいていたらしく、見たくて仕方がないらしい。早く出発したかったが、ご近所サービスもたまには必要ということで、少々おしゃべりをしてやる。(←偉そう)
残念なことに、今度の車は窓が黒いため、まろが車外からほとんど見えず、おかあさんは残念そうだった。

少し走って、まろが妙におとなしいのに気づいた。どうした?暑さでばてたか?心配するが、おとなしいだけで、いつものように鰹節をふんふん鼻息で飛ばしながら舐めているところを見ると、具合が悪いわけでもないようだ。
「今日はいい子だね〜。まろは本当に頑張り屋さんだね〜。」と褒めちぎりながら走る東北道。そこでふとかあちゃんは思った。この車、めちゃくちゃ静かでないかい?前のは風切り音がヒョーヒョーいい、タイヤも太かったためノイズ音が大きかった。それが全く感じられないのだ。だから、まろは高速に入ると慣れるまでぎゃおぎゃお怒ってたんだ。
気づかなくてごめんよ、まろ。これで少しは道中が楽になるね(少しは)。

福島に到着する頃、ばあちゃんから電話が入る。
「買い物に出たら遅れちゃってさあ。出窓の鍵は開いてるから、そこから入ってて〜」
って、ばあちゃんよ。(--#)
福島の家は出窓の高さが結構高い。まずはかあちゃんが、巨大植木鉢をえいこらと運び、よじ登る。はひ〜、帰省ってこんなに大変なものだったのね。
玄関を内側から開けようと思うのだが、なぜか開かず、とうちゃんは廊下から入ってもらう。かなり変な帰省である。
そうこうしてるところに、知らない来客。げげ、玄関開かないのにどうすんのさ〜。近所の叔母さんとかなら「出窓からやっと入ったよ〜」と笑い飛ばすところだが、初対面の客には言い訳をするのも変だし、愛想笑いで廊下で用件を承る。ああ、恥ずかしい。

まろは早速、室内探検から。一応覚えてはいるのだろうか、いつも食い散らかす造花コーナーを順次チェックしている。その後は、嬉しそうにどどどどいーっと階段の昇降運動で旅の疲れを癒す。危ない危ない、造花をまろに食われる前に隠さねば。

ばあちゃんが帰ってくると、まろはじーーーーーーーっとその顔を見つめ、ばあちゃんの背後にひっそりと座って監視している。が、その様子はかなり穏やかで、ほっとする両親であった。
ばあちゃんは、「覚えてるもんなのかしらねえ。全然シャーって言わないじゃないの」とご満悦。よし、まろ、第一印象は○だ。
じいちゃんのことも、「お仕事お疲れさまでした」と三つ指ついて玄関で待っていたため、じいちゃんにも好印象。先行き明るい感じで、嬉しいぞ。
判決:有罪。鍵は全部かけないと意味ないしー。

No.179 ヨーゼフとわたくし 2003/08/08 被告人:まろ
縁日に行って来た。
射的等を冷やかしていると、前の団体のおじさまが、景品を当てた。
見た瞬間、かあちゃんは目がハートになった。思わず「いいなあ」とつぶやいていたらしい。(連れ談)
よほど物欲しげだったのだろう、おじさまは「え〜、俺、これいらないな〜。じゃあ、お嬢ちゃん、あげるよ〜」と気前よく譲ってくれたのだ!え〜♪もらっていいの〜?おまけに「お嬢ちゃん」?ああ、なんていい人。(かどうかはしらふに戻ってみると大いに疑問)
これを引いて歩くと、人々が振り返る。みんなうらやましいに違いない。ひっひっひ。まろに見せたらなんて言うかなあ♪同行者達もやんややんやの大盛り上がりで記念撮影などしてみる。
名前も早速決めた。命名、ヨーゼフ。

帰って、玄関に出迎えたまろに早速紹介する。
まろ、大興奮か、はたまた大激怒か?!
結果。見なかったことにしようとでも言うように、目をそらし、完全無視。
なんだよー!どういうことなんだよー!つまらんやっちゃのう!(怒)
判決:こんなにノリの悪い子だったとは。
クリスマスには弟が欲しいって言ったじゃないか!(嘘)

No.178 ネコと仕事の関係について 2003/08/02 被告人:まろ
この夏は、仕事で知り合う方々が、どうにもネコ好きが多い。
おかげさまで、話題には事欠かない。まろのおかげで?初対面の方とも、なんとなく会話のきっかけができるのが嬉しいところだ。

今日は、ロケだった。
この夏は、舞台のパンフの仕事があり、デジカメ使用ということで、巨大マイノートブック・びぶ朗を持ち歩いていた。
演出家を撮り、データの確認をしていると、
「ああああ!うちのひらめちゃんだ!」と叫ぶではないか。
二枚目で、大変な実力派、業界では有名だというこの方には、20年一緒に暮らしたネコがいたそうだ。名前はひらめちゃん。聞けば、かあちゃんが壁紙にしていた写真が、ひらめちゃんにそっくりなのだそうだ。「名前は?性別は?年齢は?」と話し出したらネコ話は途切れない。
なんだか、とってもお茶目な一面を見て、とってもうれしかった。まろ、さんきゅ〜。
判決:たまには役立つ。デブでもかわいいぞ、まろ♪

No.177 アンテナぽっきり事件 2003/08/01 被告人:まろ
突然だが、我が家は狭い。
ま、いろいろあって、FAX兼電話は、TV台のはじっこに、無理矢理ぎゅうぎゅうと置いてある。

その朝、珍しくまろはやる気満々だった。
かあちゃんが仕掛けると、本気で追いかけっこに乗ってきた。
狭い室内を、かあちゃんが逃げるとまろは追ってくる。
どどどどどどどどど
普通は、こういう光景は、多頭飼いのお宅では珍しくないのであろう。
ま、うちはまろの相手がいないので、かあちゃんがやってやるしかないんだな。

かあちゃんがトイレの前まで逃げ、またリビングに逃げ込むと、すごいスピードでまろが追ってきた。その時、勢い余って、その太い体で電話のコードをくぐってしまった。いや、くぐろうとしてしまった。ああ、そして電話は落ちた。アンテナは根本からぽっきりと折れてしまった。電話は、そして子機は使えなくなってしまうのか?
おそるおそる受話器を上げてみた。ツーという味気ない音がこんなに嬉しく感じたことはかつてない。子機も無事だ。神様ありがとう。
判決:有罪。電話が使えなくなったら、飛脚として働くこと。
でも、折れても影響のないアンテナの存在価値はどこに?

No.176 乾物とわたくし 2003/07/28 被告人:まろ
宅配便が届いた。
が、差出人に心当たりがない。はて?

帰宅したら、かあちゃんはまず何はおいても炊飯器をセットしなくてはならない。なぜなら、かあちゃんは大変なハラヘリ〜タだからだ。お米を研いで、冷蔵庫を覗いて...とやっているうちに、すっかり宅配便のことを忘れていた。
夕飯の支度ができて、食卓に着いて初めて、まろが件の荷物の上にいることに気づいた。
なんで、ネコってやつぁ、紙切れ一枚でもその上に乗りたいのだろう。まろは、よくガスの領収書や、手紙の上に座って隠していることもある。
だが、今日は、執拗にこの荷物の匂いを嗅いでいる。かあちゃんは、その重さからきっと石鹸かなにかだと思っていた。まさか、火薬の匂いとか?麻薬とか?(TVの見過ぎ)
あまりにもしつこいので、ご飯の途中で開けてみることにした。そもそも、差出人が分からないのだから、さっさと開けないといけなかったのだが。

中身は、立派なそうめんだった。

どうやら先週、とある人にとある人を紹介したお礼にと、とある人が送ってくれたものだった。うわ〜、あんなことくらいで、こんな立派なものを頂いてしまったー。

そうか、そうめんだったから、いい匂いがしたのか〜。今更ながら、まろは人間よりもずっと鼻が利くイキモノだということに思い至ったのであった。
先日、ハマチさんちのおはぎちゃんが「乾燥スパゲッティを食っちまった」というニュースを聞いたばかりだったのだが、共通する点があるではないか。まろが特別なのでも、おはぎちゃんが特別なのでもないということがわかり(わかったのか?)、少し嬉しい。
そういや、子供の頃うちにいたネコが米を食ったと、母がブリブリ怒っていたことがあったっけ。(笑)

余談だが、まろは、乾物にうるさい。何がうるさいのかって、容器からカサカサ出す音が鰹節パックの音に似ているからだと思われる。特にしつこいのは、乾燥ワカメと片栗粉の袋だ。ひじきや切り干し大根にはそうでもないのが不思議。毎度毎度、どどどーっと走ってきて「かあちゃん、それ何?それ何っ!?」とぎゃあぎゃあわめく。「あげてもいいけどさー、まろ食べないと思うよ〜」と鼻先に出してやると、「あ、これならいらな〜い」と去っていくのだ。これが毎度。いい加減に学習して欲しいのだが...

あ〜あ。早く荷物を開封していれば、今日は簡単で素早くおいしい夕飯が食べられたなあ。と後悔するかあちゃんであった。
判決:無罪。麻薬犬にはなれそうにないが、
ツカエルものかどうかは判断できるらしい。

No.175 めざめ 2003/07/03 被告人:まろ
まろは、ネコである。
だが、今まで魚を喜んで食べたことは一度しかない。

今夜の我が家の晩ご飯は、いわしの塩焼きである。
安くて(最近はそうでもないけど)おいしい、なおかつ塩焼きならあっという間にできてしまうという、働く主婦の強い見方なのだ。
さて、その働く主婦を尻目に、とうちゃんとまろは、隠れていちゃついている。とうちゃんはビールを、まろはおつまみのおこぼれをそれぞれ楽しんでいるのだ。とうちゃんは、いくら言ってもまろに甘いのでおつまみを分け与えてしまうのだ。

ささやかながら食卓におかずが並ぶ。
「いただきま〜す♪」 とうちゃんとかあちゃんが食事を始めると、まろは渋々、自分のカリカリのところに行ってご飯を食べ始める。「あ〜あ。おつまみタイムはもう終わりか〜」とため息をつきながら。
ところが、今夜はなぜか、食事中もずっととうちゃんかあちゃんの間にきっちり座っている。
「どうしたの〜?まさか、魚が欲しいのかな〜?」な〜んて、冗談で言ってみた。
むむ?まさか?まさか、そうなのか?
試しに、塩のかかっていない身の部分を手のひらに載せて差し出すと...ぺろっ.....舐めた。舐めたーーーーっ!(@@)
そこいらにあった折り込み広告に更に載せると、食べる!食べる!!んごんご唸りながら喜んで食べている!それも、目元の毛には涙が一粒はじかれていた。そうか、泣くほどうまいのか。(^^;)

驚いた。いったいどうして急に?謎は深まるが、とうちゃんとかあちゃんは、何となくにんまりしてしまうのであった。
判決:やっと気づいたか。おめでとう。
それから、あのね、骨も食べてね、身だけじゃなくて。

No.174 しつけ考 2003/05/12 被告人:まろ
早朝から鳴き続けるネコ、まろ。
おまけに段ボール箱でツメトギをするのだがこれがまたうるさいのだ。
朝鳴きしないのが唯一(?!)の自慢だったのに。
これで4日連続。
夕べはただでさえ、夜中の大地震やら、変な夢やらで安眠できなかったのに。(--#)

まろは、かあちゃんらが出勤する9時半(遅すぎ)頃になると、また眠くなるらしく、とろんとして寝る気満々になる。
むきー!
そんなのずるすぎる。
目には目を、である。
かあちゃんはまろを膝に抱き、頭の横で
「にゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっにゃおっ」
とうちゃんが段ボールで
「ばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっばりっ」
どうだ参ったか。これがうちの教育方針だ。
他人の痛みがわかるネコになりましょう。
判決:有罪。飼い猫は、昼間起きて夜寝るべし。
昼間楽をしすぎるのが原因か。だったらパートを命ず。

No.173 五月場所 2003/05/06 被告人:まろ&とうちゃん
大相撲五月場所が始まる。
朝のワイドショーでは稽古の様子を放映していた。
ベッドで睡魔と戦うかあちゃんの目に飛び込んできた映像は、テレビより衝撃的だった。
先に起きていたとうちゃんが、立ち上がりざまに、まろに向かって「はっけよい」の姿勢をとったのだ。
「おら、まろ、いっちょやるか?」
またバカなことやってら......とかあちゃんは再び気が遠くなりかけたのだが。
なんと、リアクション王・来年度アカデミー賞最有力候補のまろは!


前足を踏ん張り、重い尻を持ち上げて「はっけよい」の姿勢で応酬したのであった。

おかげでかあちゃんは、目が覚めた。ありがとう、我が家の目覚まし達よ。
判決:無罪。かあちゃんの安眠を妨害しないこと。
まろをハリウッドに売って一儲けするか。

No.172 久々のお客さま 2003/04/26 被告人:まろ
なつみんが、訪ねてきてくれた。
事務所でちょびの様子などを聞き、若いバイトくんにツッコミを入れ、ぼちぼちお帰りの時間と相成った。
かあちゃんは、ちょっと迷ったのだが、思い切ってなつみんにもちかけてみた。
「まろ、見たい?」
嫁入り前のうら若きお嬢さんにかけた言葉かどうか、大いに迷ったのであるが、返事は「うん!♪」。
なかなか肝のすわった立派なお嬢さんである。(?)
昨年秋の、とうちゃんかあちゃん再々襲撃事件から、まろはよそ様を受け入れたことがまだない。
試しに、またしてもエレベーターの中から、エレベーターホールにのこのこ出てきたまろを見物するスタイルにした。
夕方になってしまうと、エレベーターが頻繁に稼働してしまう可能性が高いため、家路を急ぐ。

家について、ドアの鍵穴に鍵を突っ込む頃には、まろはすっかり気配に感づいて、ドア向こうから「ああ〜ん(おかあさあ〜ん)♪ああ〜ん(俺、待ってた〜)♪」と媚び媚びの絶唱。
なつみんはエレベーターの中で「わあ♪」と目を輝かせていた。知らぬが仏とはよく言ったものだ。
にょろりとドアから姿を現したまろは、大好きなエレベーターホールでごろんばたんと体をうねらせて大はしゃぎ。
なつみんは「ちょびより小さい♪(そりゃ7.8kgのちょびとは比ぶべくもない)」とか「白い〜♪」とか「ふわふわ〜♪」とかつぶやいていたように思う。(かあちゃんは緊張で余裕なし、あまり耳に入っていない)
お、これはいい感じかな?と思ったが、まろは少しごろんちょすると、はっとなつみんの姿に気づいた。
(それまで気づかないのもどうかと思うが)
すると、やはり媚び媚びだった鳴き声が、ちょっと威嚇系に変化し始めた。やはりこれくらいが限界か。思いの外短かったなあ。
完全に怒る前に、再度まろを室内に押し込み、事務所に戻ることにした。
正味せいぜい2〜3分か。
はかない出会いであった。

ところで、このサファリパーク方式。いいことを思いついたのだ。
まろをご覧になりたい方には、まろが車に乗って帰省する時などに、車の「外」から見ていただけば安全だと。
これぞ、まさに逆サファリパーク。
って、別に無理に車に乗せようとか思うわけではないのだが。
判決:これまでのまろに比べれば上出来か。
ちょびのフレンドリーさを見習うこと。

No.171 史上最悪のダメ主婦事件 2003/04/19 被告人:かあちゃん
昨晩、揚げ物をした。
何を隠そう、2週間ぶりにガスコンロを使った。(^^;)
先月からずっと忙しく、朝遅い分帰宅も遅いヤクザな商売なため、夕食はほとんど外食かコンビニにお世話になっていたのだ。
いやはやなんとも。
ちなみに、炊飯器を使ったのは3週間ぶりだった。ここまで来ると、笑うしかない。

さて、食品もあることだし、本日もうちでごはんにしよう。
何にしようかな〜、などと考え事をしながら、コンロ上にあったフライパンを何気なく勢いよく持ち上げてしまった。そう、中にたっぷり油が入っていることも忘れて。
うぎゃ〜っと声を上げてももう遅い。
我が家のキッチンは、油洪水、油地獄である。げげー、冷たい油で良かったよ。
ただ困るのは、電子レンジとその上にあったコーヒーメーカーにまで、たっぷり油をかけてしまったこと。特にコーヒーメーカーは、ポットを置く部分に見事に油がたまっていた。
床も油だらけである。

そんな時に一番困るのは、騒ぎが大好きな、出しゃばり白カツラ猫である。
とりあえず、床に新聞紙を敷き詰めたキッチンに
「かあちゃん、なんかしでかしたんでしょ?そうでしょ?そうでしょ?何をしたのさ。とうちゃんには黙っててあげるから言ってみて。ねえねえ。こぼしたの?おれがこの間こぼした花瓶よりひどいわけ?だめじゃん、いつも慌てず騒がずって言ってるじゃん。たるんでるんじゃないの?この頃はさごはんも作んないし、掃除だって手抜きじゃん。俺のトイレもさあ、もうちょっとマメに掃除してほしいわけよ。いや別に俺は自分のために言ってるんじゃないんだよ。うちのトータルなライフプランについて考えるべきじゃないかっていってるの。」
と、べらべらべらべらしゃべりながらやってきた。
やめろー!よせー!くるなー!
しかし、やめてほしいことだけをするのもネコの特性である。
ふと気づくと、ヤツは、油のしみこんだ新聞紙の上にちょこんと座っていたりする。
ああ、この後始末の後に、ネコの洗濯なんてごめんだ。
それどころか、かなり近い将来、カーペットにまで被害は拡大するはずだ。
そっとまろを抱き上げ、とりあえずニクキュウだけ雑巾で磨き、別室に隔離。あとはすべての油を拭き上げるしかない。
あ〜あ。
戦意喪失。
ごはん作るのよそうかな...いやいや、こんな事では人間がダメになる。と己にムチをくれる。
果たしてこのキッチンがきれいさっぱりになる日は来るのか。
コーヒーメーカーは、まだ使えるのだろうか。むむん
明朝が勝負だな。

******結果報告******
とりあえずコーヒーメーカーは使えている。
が、しかし。油臭い匂いが充満する、気分の優れない朝を迎えている。
こんなことなら、新年会のゲームで当てたコーヒーメーカー、人にあげるんじゃなかったな。こういう、安く買えるものでも、買い換えに二の足を踏むけちくさい自分がとてもイヤ。(ーー)
判決:有罪。
床が滑って楽しいなどとはくれぐれも言わないこと。

No.170 まろの冬休み2002 5 2003/01/03 被告人:まろ
いよいよ今日で福島最終日。概ね平穏な帰省であった。「きかんぼうまろ、今年はおとなしくなったな」とじいちゃんばあちゃんにも好評。ちびっ子達に絡むこともなく、朝方には、えみちゃんファミリーの部屋や、ばあちゃんの部屋を渡り歩き、みんなの匂いを嗅いで歩いたりもしたらしい。
後数時間で、無事終わるなあ...........と思っていた頃。

どか〜ん!
大きな音がした。
それは玄関で起きていた。

まろは、靴箱が好きだ。
ちょっとでも隙間があれば、そこに潜り込み、ドアを閉めても「平気です〜むしろ嬉しいかも〜」とたわけたことをぬかしてまったりとしているほどだ。

今日も、それをしようと試みたのであろう。
ただ、家にいる時とは勝手が違ったのだ。
この家の靴箱のドアは、人間も気が付かなかったが、レールからわずかに外れてはまっていたのだ。さすがばあちゃんの家だ。それを無理矢理開けようとしたために、ドアが落下してしまったのだ。
「なんで?俺ってそんなにいけないことした??」唖然とするまろの気持ちも分からないではない。まろよ、おまえはそういう巡り合わせで生きる男なのだな。

目撃者はまやちゃんととうちゃん、かあちゃんのみ。
まやちゃんに「ばあちゃんには言わなくていいからね」と口封じをし、こっそり片づけようとしたが、レールから外れたまま中敷きを入れたりしているのでなかなか直らない。とうちゃんとかあちゃんで、とりあえずドアが閉まるようにだけして、逃げるように福島を去るのであった。下駄箱陥落
判決:有罪。ガラスが割れたらどうすんのさ。
共犯者共々、靴磨きを命ず。

No.169 まろの冬休み2002 4 2003/01/02 被告人:やすぞう
来る〜きっと来る〜♪
恐れられていた、恐怖の突進型幼児めいちゃん(1歳9ヶ月)が今日から実家に帰ってくる。まろ一家にとってはいよいよここからが正念場である。
お互い、気になる者同士、近づいては離れ、離れては近づき間合いを常に取り合っている間柄だ。
かあちゃんは、頼みの綱フラワーレメディを居間のこたつの上に常駐させることにした。

しかし、案外めいちゃんは成長しており、「にゃんにゃん怖いから、触ったら痛い痛いよ」という言いつけを守るのには驚いた。まあ、油断すると「にゃんにゃん♪」と指さしながらまろに近づくが、まろもめいちゃんの足にどかんと体当たりしながら逃げるなど、心憎いサービスをしながら逃げる。いや〜、なかなかやるではないの。
途中でレメディを含ませながらも、安堵するとうちゃんかあちゃんであった。

ところが、とんでもない伏兵が現れたのである。
その名はやすぞう(仮名)33歳。えみちゃんの夫であり、あやなちゃん、まやちゃんのパパである。気がいい男だが、お調子もんである。飲むと声が大きく、アクションもでかいのでまろばかりか、かあちゃんもドキドキすることがある。(^^;)
この男がいけなかった。
事情を話し、まろの現在置かれている薄氷のごとき環境を説明する。
しかし、元来ネコ好きで、しかもフツウのネコにしか接したことのない彼は「わかったわかった大丈夫大丈夫♪」と言いながらも、通りがかりのまろのなんと尻尾を触ったのだ。もちろんまろは激怒。かあちゃんでさえ、よほど寝ぼけている時か機嫌のいい時にしか触らせてもらえないあのぼんぼん尻尾に手を出すとは!
ぱぱぱん!とまろのパンチが炸裂する。噛まなかったのは、奇跡に等しい。
だのに、やすぞうはそれでもわかっていなかった。
「あはは〜、ネコパンチなんて何年ぶりだろう♪」と喜んで、また触ろうとすではないか。
これにはとうちゃんもかあちゃんも、そしてえみちゃんも怒った。
「パパ、仕事行けなくなったら、ご飯どうやって食べるの?」
冷ややかな態度で、やっとやすぞうはまろに構わなくなった。

まろの酔っぱらいに対する態度は本当に立派だった。やすぞうよ、夏は君にはまろは会わせんぞ。
判決:有罪。レメディを処方。

No.168 まろの冬休み2002 3 2003/01/01 被告人:まろ
ばあちゃんが、お昼を食べながらさもバカにしたようにかあちゃんに言った。
「まろはエッチだ」
そうかなあ?
だいたい、なんでばあちゃんがそんなことを知っているのだ。
なんと、
「まろは、ばあちゃんがトイレに入っていたらドアを開けて覗き、目があったら走って逃げた」と言うではないか?!
「きゃはは〜。まろちゃんはえっちだ〜。」
ちびっ子達は大喜びではやし立てる。
ばあちゃんはいい気になって、ついでにまろは芸無しだのなんだの意地悪を言う。なんと子供っぽいんだろ。
なんでいなんでい。そんなもん見ちまったまろの方がかわいそうではないか。
.....と、じいちゃん、えみちゃん、とうちゃんかあちゃん等、分別のある大人だけにはこの話題はウケなかった。
判決:無罪。ばあちゃんに損害賠償を求めること。
ポチ袋を用意。

No.167 まろの冬休み2002 2 2002/12/30 被告人:まろ
帰省した日の福島の気温は-4℃だった。雪も少し残っていて、道路はかっちんかっちんのアイスバーンだった。
ぎょへ〜、ここって、そんなに冷えるところではないので、かあちゃんもびっくり。
でも、その後は小春日和が続き、今日は薄着で大掃除ができた。
陽が差せば、結構暖かいのがうれしい♪

大掃除を終えて、手を洗っていると、まろが「ただいまー!」と元気に開け放たれた玄関から帰ってきた。(--#)
君君、君は完全室内飼いネコなんだがねえ。その泥んこの足はなによ。
雪解けの庭を探検してきたんだね。
まったくもー。と叱られながら足を洗われて、ちょっとムカツクまろ。

後に、ばあちゃんの証言で、雪の上を歩いていたことが判明する。
そうか〜〜〜。
まろもとうとう、雪を体験したのかあ。となぜかホットな気持ちになるのはなぜ?
とうちゃんとかあちゃんは、わざわざ庭にまろの足跡を探しに出て、ばあちゃんにバカ呼ばわりされたが、確かにありましたよ。泥んこのニクキュウ型が。(^^) 前足二本を乗っけただけで、すぐ引き返したようですな。冷たかったんだね、まろ。
判決:ううむ、本来なら許さないけれど、初めての雪遊びに免じて恩赦。明日は汚れないところで雪に触らせてあげる。

No.166 まろの冬休み2002 2002/12/27 被告人:まろ
今年もお正月は福島。

前日徹夜してまでも、無理矢理27日に帰省した。(だって混むのいやだし、いっぱい働いて疲れたし。笑)
昼間のドライブは刺激が強いのか、まろは家を出るより早くビャービャー鳴き出す。車に乗るのは久しぶりだしなあ。
今日は、思い立って、鰹節を持参した。
鳴いてばっかりいるまろに、鰹節をちらつかせて呼ぶが、一向に目に入らないらしい。

そんな時こそ、レメディテストの絶好のチャンス!ここのところ、目だった変化もなく、来客も控えているので、効果がよく分からないのだ。
膝におびき寄せて、スポイトからちょんちょんとレメディを落とすと......
をを!
鳴きやんだ!
後部座席の定位置に、かっちりと箱を組み、一人ミュージカルをするかあちゃんに文句を言いながらしっかり4時間強の旅路をクリアしたのであった。


到着して、じいちゃんばあちゃんへの挨拶もそこそこに探検を始めるまろ。
早速2つほどゲロを吐くが、ま、上出来の旅でしょ。
判決:お利口さんだったまろに免じて無罪。
仕返しされなかったことに感謝するように。
 
No.165 まろ、更正への長き道2 2002/12/-- 被告人:まろ
来客もなく、平凡な毎日では、レメディの効果が今ひとつ分からないのがちょっと寂しいところだ。

だが、一つ、明らかな変化がある。
それは、食欲。
まろは、食事にほとんど関心を示さない。カリカリも缶詰も、平均的な量よりかなり少ないと思う。朝だって、「ご飯ちょうだい」と鳴いたことも一度もないし、あげてもすぐ食べ始めることもなく、完食することは本当に稀だった。なんであんなにデブなのか不思議なくらいだった。(家が狭い為の運動不足説が有力)
そんなまろが、いやはや食うわ食うわ。
毎回カリカリの残骸が残っていたお皿に、食べ残しは全くなくなった。ご飯をあげると、とりあえず即、食べ始める。これはうれしい。
季節的なせいもあるのか、見た目がどんどんまん丸くなってきた。体重はいったいどんなに増えただろうと思うと、これが全然変わらないのがまた不思議。

いったい、まろの中で何が起こっているのか、観察が楽しい♪
判決:ご飯がおいしいのはいいね。またまた続報を待て。
 
No.164 まろ、更正への長き道 2002/11/15 被告人:まろ
まろの事件では、皆様に大変ご心配を頂き、誠にありがとうございました。
案外、噛みネコさんが多いことに驚いたり、ちょっとだけ安堵したり。
いろいろなご提案を頂いたのも非常に助かりました。

問題行動専門の獣医さんに相談に行こうとも思ったが、まず家内で出来そうなことから始めようと思い、まずフラワーレメディを試すことに。
とある獣医大嫌いネコさんが、連日通院しなければならなくなり、試してみたら3日目には獣医さんでゴロゴロ言った、という。

通販で届くのももどかしく、早速まろに与えてみる。スポイトで直接口内に垂らしたり、食物に混ぜたりするだけなので大変お手軽だ。
与えた後で、何気なく、そういえば爪が伸びたなあ、と爪切りをすることになった。
普段は、かあちゃんがまろを抱っこし、とうちゃんがまろにタタカイを挑む。二人が戦っている間にかあちゃんが爪をばちばち切る、という二人がかりの大仕事だ。
ところが、今日のまろは、おとなしくかあちゃんに抱かれ、手首をきゅっとつかまれても抵抗する様子がない。試しにおそるおそる爪切りを当てても、おとなしくしている!(@@)
「いいの?まろ、切ってもいいの?」
タタカイを用意していたとうちゃんは拍子抜け。かあちゃんは、半信半疑のまま事を終えた。

こ、これは.....もしかして....更正しちゃうのか?まろよ!!
おとなしく抱かれるまろ!
おとなしく抱かれちゃってます
判決:どうだ?どうなのだーーーーっ?!続報を待て。

No.163 冬将軍到来事件 2002/11/某日 被告人:とうちゃんかあちゃん
あの、煮えてしまうかと思った程の暑さ、あの夏は終わったのか。秋もろくにないまま急に初冬がやってきた。
今日は、汚れが目立ってきたまろを、お風呂に入れようと思う。

この時期のお風呂は、機会を失すると、難しい事態になる。ちょっと肌寒い時期なので、風邪を引かせるとかわいそうだからだ。
もう少ししたら....もう少ししたら....と待ちに待った今日の佳き日。
石油ファンヒーターの登場だ。
灯油も買ったし、これでようやくまろをお風呂に入れられる。

この間暴れたからなあ........少しだけ躊躇したが、お風呂でのまろはとんと腰抜けだ。いつものように、湯船にちゃぽんと漬けてしまえば、あっという間に事は終わってしまうのだ。
父ちゃんがキャッチしたまろを、かあちゃんの待つお風呂に連行、リリースする。そして事を終えたかあちゃんがリリースしたまろを、とうちゃんがキャッチしてストーブ前にお連れする。これが我が家の手順である。
まろは頑固にセルフクリーニング派だが、ストーブがあればずいぶん楽だろう。
かあちゃんは安心して自分のお風呂を済ませて、リビングへ戻る。

ところが。
リビングはシベリアのままだった。それどころか異臭も漂う。想像していた楽園はどうなってしまったのだ?

とうちゃんはがっかりした顔で言う。
「ダメだ。不完全燃焼だ。」
ががーーーーん。
シーズン初日の試運転をせずに事に及んだのがまずかった。ヒーターはボボボボボッと不快な音と匂いをまき散らす。
かわいそうに、まろは極寒のシベリア室で、深夜までセルフクリーニングに励むのだった。


後日ヒーターは粗大ゴミとなり、我が家はまた新たな出費を強いられることとなった。
判決:有罪。季節の初めには試運転。水風呂の刑。

No.162 研究中 2002/10/15 被告人:まろ
衝撃のあの事件から数日。
まずは取り寄せてみた育児書に目を通すかあちゃん。

研究を手伝うのかじゃまするのか、よくわからないまろ。
判決:きっと手伝ってるはず。
 
No.161 かあちゃん改心する 2002/10/12 被告人:とうちゃんかあちゃん
本当はあまり書きたくない事件が起きた。
この飼い主達は、いったい何を考えているんだ、と思われるかもしれない。非難されても仕方ないと思う。
記録として。そしていつか笑い話になることを信じて書く。

親戚が上京し、我が家に寄ることになった。

かあちゃんの脳裏には、つい先月の「亜矢子さん襲われる」事件があったので、ちょっと不安がよぎる。
でも、この親戚は、まろが我が家に来た日当初、近所に住んでいたため、年中行き来していたのだ。まさかまろだって、彼らのことまで襲うことはすまい。
案の定、まったりとみんなの間をうろうろし、腹を見せてごろごろし、普段通りのまろだった。
まろはとうちゃんには一目置いている。呼ばれたら返事をするのもその現れだ。かあちゃんがイタズラをすると噛むくせに、とうちゃんには噛む代わりに舐めてみせたりする。やっぱりとうちゃんがいるときには違うもんだ。かあちゃんはそう思った。

さて夜も更けて彼らが帰ることになった。
では、とみんなが腰を上げた瞬間、まろは玄関にどどどどっと突進した。
またいつものように、帰ろうとする人を、さっきまでとは違う鳴き方で追いかける。
かあちゃんはそれに気づいたのだが、とうちゃんはすっかり気を許していた。それくらい、今夜のまろはいい子だったのだ。
まろの前足を持ち、「ばいば〜い」なんてやってみせるとうちゃんに「やめときな」と声を掛けようとした瞬間だった。
まろは、とうちゃんの右手をがぶがぶっと目にもとまらぬスピードで二度噛んだ。
傷からはどくどく出血して滴っている。まろは、目を黒目だらけにして、耳を伏せ、鼻にしわを寄せて、シャーシャー威嚇しまくる。
両親は、激高した後、情けなくて悲しくて、へたり込んでしまった。
「どうする、こいつ。一緒に暮らせるのか?飼い主をこんなになるまで噛むなんて、ありなのか?!」

まろが初めて、立て続けにとうちゃんとかあちゃんを噛んだとき、相談した獣医さんは言った。
「私にはどうしろとも言えません。ただ、飼い主さんとと共存できないと判断したときには、最悪外ネコにするという選択肢も視野に入れなければならないかもしれません。」
東京のど真ん中でそれは考えられない。福島の田舎で、芝生の上でトンボや蝉を追いかけるまろが浮かんでは消える。
しかし、この臆病で神経質でそれ故にことある毎に逆ギレしてしまうまろが、やっていけるとはとうてい思えない。
なにより、まろを手放すなんて、できない。
まろに対する責任はもちろんだ。かあちゃんは、本当にまろに人生を救われたと思っている。自分が助けられたら、それで終わりなのか。

だが、考えていて、自分がイヤになってきた。
今のまろは(最初に噛んだときは違ったが)、どんなときにおかしくなるか分かっている。
原因が分かれば、それを取り除けば暮らせるではないか。
物騒な話題まで出た後、そんな簡単なことで二人が納得できたときは、もう涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっていた。

そんな最中でも、ヤツはホンの一瞬で「ぷす〜」っと深いため息をついたかと思うと、なんと寝に入るではないか。
「バカ野郎、勝手に寝るんじゃねえっ!」
と怒鳴りながら、二人はアホらしくなってしまった。

それでも、それぞれが眠れぬ夜を過ごし、布団にずっぽり潜って朝まで爆睡したのはまろだけだった。

とうちゃんはその後2日間、「だるい」といって寝込んだ。怪我も手の甲から肘にかけてぱんぱんにグローブのように腫れ上がっている。心配だ。



後日、ネコ友にメールをもらう。
「それはひどいね。猫専門の先生にでもアドバイスを受けた方がいいかもね」。

その一言で目が覚めた。
かあちゃんは、ド阿呆だった。あまりにも不勉強だった。そんなことも考えずに、3年もただ困ってだけいたのだ。
ネットで探せば、問題行動のカウンセリングをしてくれる獣医さんがいるではないか。同じじゃなくても似たような事例もあるじゃないか。
行きつけの獣医さんの言葉だけを鵜呑みにして、それ以上自分で勉強しなかった。「外ネコになんかできるかい」と、考えることを先延ばしにしてきた。
まろを守れるのは、まろと暮らせるのは、とうちゃんかあちゃんだけではないか。まろ、安心しろ。かあちゃんが付いてる。絶対何とかしてやるからな。
 
やっと血が止まった
 
こんな甘えっこが突然豹変するのが怖いところ
判決:有罪。不勉強を恥じること。
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