No.180 まろの夏休み2003 |
2003/08/12 |
被告人:ばあちゃん |
やってきました、今年も夏休み。毎度おなじみ、福島行きでありんす。
先日、車を入れ替えた(またレガシー)ばかりなので、まろは初レガである。すっぱり朝から休もうと思ったのに、いつもどおり仕事がずれ込んで午後からバタバタと出発である。
半年ぶりの外出なので、まろはちょっとへっぴり腰だ。
家の前で、車にトイレだのお泊まりセットだのを積み込んでいると、1階に入っているラーメン屋のおかあさんが初めて声をかけてきた。どうやらまろの存在をうすうす感づいていたらしく、見たくて仕方がないらしい。早く出発したかったが、ご近所サービスもたまには必要ということで、少々おしゃべりをしてやる。(←偉そう)
残念なことに、今度の車は窓が黒いため、まろが車外からほとんど見えず、おかあさんは残念そうだった。
少し走って、まろが妙におとなしいのに気づいた。どうした?暑さでばてたか?心配するが、おとなしいだけで、いつものように鰹節をふんふん鼻息で飛ばしながら舐めているところを見ると、具合が悪いわけでもないようだ。
「今日はいい子だね〜。まろは本当に頑張り屋さんだね〜。」と褒めちぎりながら走る東北道。そこでふとかあちゃんは思った。この車、めちゃくちゃ静かでないかい?前のは風切り音がヒョーヒョーいい、タイヤも太かったためノイズ音が大きかった。それが全く感じられないのだ。だから、まろは高速に入ると慣れるまでぎゃおぎゃお怒ってたんだ。
気づかなくてごめんよ、まろ。これで少しは道中が楽になるね(少しは)。
福島に到着する頃、ばあちゃんから電話が入る。
「買い物に出たら遅れちゃってさあ。出窓の鍵は開いてるから、そこから入ってて〜」
って、ばあちゃんよ。(--#)
福島の家は出窓の高さが結構高い。まずはかあちゃんが、巨大植木鉢をえいこらと運び、よじ登る。はひ〜、帰省ってこんなに大変なものだったのね。
玄関を内側から開けようと思うのだが、なぜか開かず、とうちゃんは廊下から入ってもらう。かなり変な帰省である。
そうこうしてるところに、知らない来客。げげ、玄関開かないのにどうすんのさ〜。近所の叔母さんとかなら「出窓からやっと入ったよ〜」と笑い飛ばすところだが、初対面の客には言い訳をするのも変だし、愛想笑いで廊下で用件を承る。ああ、恥ずかしい。
まろは早速、室内探検から。一応覚えてはいるのだろうか、いつも食い散らかす造花コーナーを順次チェックしている。その後は、嬉しそうにどどどどいーっと階段の昇降運動で旅の疲れを癒す。危ない危ない、造花をまろに食われる前に隠さねば。
ばあちゃんが帰ってくると、まろはじーーーーーーーっとその顔を見つめ、ばあちゃんの背後にひっそりと座って監視している。が、その様子はかなり穏やかで、ほっとする両親であった。
ばあちゃんは、「覚えてるもんなのかしらねえ。全然シャーって言わないじゃないの」とご満悦。よし、まろ、第一印象は○だ。
じいちゃんのことも、「お仕事お疲れさまでした」と三つ指ついて玄関で待っていたため、じいちゃんにも好印象。先行き明るい感じで、嬉しいぞ。
|
|