わんぱく捕物帖
 取調官はかあちゃん。
かあちゃんは我が家の「おきて」そのものである。
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No.80 もみまん事件 2001/1/26 被告人:まろ
  
もみじまんじゅうをもらった。...と書けば、勘の鋭い方には何が起こったかわかるかも。
そう、そのもみじまんじゅうは、まろに盗られてしまった。ああ、大好物だったのに。
ネコのくせにもみじまんじゅう好き。許されるのか...。
  
判決:有罪。もみまん返せ〜もみまん返せ〜。呪ったる。
  
 
No.79 負け犬事件 2001/1/20 被告人:とうちゃんとかあちゃん
  
まろに缶詰をあげた。
普段はカリカリしかもらえないので、まろは缶詰なら、ネコ缶はもちろんシーチキンでもコーン缶でもみかん缶でもコーラでも、とりあえずなんでも好きだ。(食べるのかと言えばそれは違う。缶を見るのが好きなのだ)
ぱしゅっ!
というあの音を聞けばどこにいても飛んでくる。たとえそれがコーラでも。愚かなヤツめ。彼が聞き分けられるのは、とうちゃんのビールの音だけなのだ。
それはそうと、今回は、モンプチを食べた後のお話。
なぜか、缶詰の後は舌なめずりと顔洗いがものすごく激しい。
あまりにもすごいので、思わず真似をしてしまった。ベロは、まず前、次に右、また前、次は左。これを永遠に続ける。そこに手で顔を洗うポーズを付け加える。
ふと気付くと、とうちゃんも真似をしている。だんだんエスカレートして、とうちゃんとかあちゃんは、お互いを意識してどちらがすばらしい舌なめずりをしているか競い合うことになってしまった。
それを見たまろは、呆然とそれを止めてしまった。
ふと我に返ればなんてあほらしい。やめやめ。もうやめ。
  
判決:本家本元は負けるべからず。今回は両親の技がすごすぎたので勘弁したる。
  
 
No.78 大瓶愚(だいびんぐ)事件 2001/1/8 被告人:まろ
  
冬は風呂。
やうやう溜まりたるお湯を心待ちにしたり。

どぼん!!
うっ。
この音はまさか。
とうちゃんとかあちゃんが急ぎ脱衣所に駆けつければ、すまし顔のネコ一匹。
「どうかしたの?あわてて。」
とぼけちゃあいるが、その片足は太ももまでびしょぬれ。
落ちたのだな。まろよ。

  
判決:一番風呂は父ちゃんのもの。執行猶予1ヶ月。
  
 
No.77 仏壇事件 2001/01/04 被告人:まろ
  
北海道から福島に戻って、気付いたことが一つ。それは、異常に仏壇が汚れていること。
「正月なんだから、もう少しきれいにすれば。」とばあちゃんに言えば
「汚したのはあんたんちの息子よ」と返された。
まろのヤツ、仏壇の造花を噛みまくるために、ちょくちょく仏壇に入っていたらしい。家族は、まろの報復が怖くて「止めろ」と強くは言えなかったそうだ。
百歩譲って、造花を食うのはいい。だがな。線香を立てる鉢(名称不明)を踏み越えて行くのは止めた方がいい。仏壇中が灰で真っ白になるからだ。そればかりか、畳から廊下まで、ネコの白い足あとが続いている。
正月から かあちゃんは、ばあちゃんに掃除を命じられたのであった。
  
判決:有罪。ご先祖様侮蔑罪。今度やったら中に位牌入れるぞ。
  
 
No.76 福島、孤独の修行 2000/12/30〜2001/1/4 被告人:まろ
  
とうちゃんとかあちゃんは、年末年始は用事で北海道に行くことになった。問題はまろの身の振り方。とてもじゃあないが、飛行機になんて乗れるわけがない。いろいろ考えた末、福島で預かってもらうことになった。
 東京→車で福島→飛行機で札幌→電車で帯広
 →電車で札幌→飛行機で福島→車で東京
と行程はなかなかの強行軍だ。(^^;)
まろを一人おいていくのは忍びないが、かわいい子には旅をさせろ。案ずるより産むがやすし。そう自分に言い聞かせて北海道へと旅立つ。

そして。
1日目:母ちゃんの母ちゃん=ばあちゃんと二人きりで過ごす。ばあちゃんを牽制し、そばには寄らないが茶の間にしか
    ストーブがないので観念して同じ部屋で過ごす。
2日目:母ちゃんの妹、えみちゃんとその子供達がやってきた。超緊張。茶の間に姿表さず。
3日目:日中は陽当たりのいい廊下で日向ばっこする姿が目撃される。
    が、えみちゃん曰く「神経性胃炎で胃液吐いたよ」。その晩、えみちゃんが寝る布団に潜り込んだ。
    えみちゃんは自分が選ばれた喜びと、それまでの欲求不満でまろにそっと触れてみた。するとえみちゃんに
    体を預ける身でありながら「シャー!フー!」をする。えみちゃん激怒。
4日目:今夜もえみちゃんの布団にて就寝。相変わらず、自分が何かするのは構わないが、相手に何かされると怒る。
5日目:午前中、再び吐く。えみちゃん曰く「胃潰瘍にまで悪化した見通し」。
    しかし、父ちゃんと母ちゃんが帰宅すると、ごろんばたんと腹を見せて転がりまくり大歓迎。
    それまで、まろに気を使いなだめたりすかしたりおだてたりしてきた留守番部隊は、ブーイングの嵐。
    ほ〜っほっほ。「これがあたくしの実力よ、皆の者」と思うが一応腹の中にとどめる。
    家に荷物をおいて即買い物に出たところ、まろはずっと玄関で帰りを待っていたらしい。
    なんといじらしいことよ。

とうちゃんとかあちゃんがもどると、まろは茶の間にも姿を現し、こたつ周りにまで近づいたりもする。子供に頭をなでられても一応平気。6日目には、かあちゃんのとうちゃん=じいちゃんの膝に自ら座り込み、居眠りまでこいてみせた。すばらしい成長ぶりである。一皮も二皮もむけた、大人のオトコ、まろの誕生である。21世紀、このオトコは何かやりそうな気がする。うん。

  
判決:まあまあ立派にやれたと思う。
しかし、「ペットは愛嬌」、次回はお年玉をたんまりせしめるべし。
  
 
No.75 寒空の下... 2000/12/27 被告人:かあちゃん
  
かあちゃんの実家へ帰る前に、普段は空き家の横須賀の家による。
かあちゃんは洗濯物を干そうと、ベランダに出た。うちは一階で借り物のまさに猫の額ほどの庭がついている。
その庭を4匹の子ネコが元気に駆け回っていた。かあちゃんのご贔屓キジトラが二匹、シロネコが二匹だった。まだ生後3ヶ月くらいだろうか。どの子も尋常じゃないほどのべっぴんさん揃い。子ネコSはかあちゃんを見つけると「遊ぶの?」とでも言いたげになつっこく近づいてきた。まろは外の世界を知らないので、子ネコに対面させてやろうと呼ぶ。網戸ごしに抱き上げると、まろは「うわあ、かあちゃん!ネコがいるね!」と興味津々の顔つき。今までは動物病院であった子ネコを威嚇しまくっていた、大人げないヤツだと思っていたが、すこしは成長したのか。そして、子ネコSも、「大きなネコだね、おばちゃん」と言わんばかりにまたまろに近づいてくる。
微笑ましい光景ではあるのだが、問題は子ネコSの行く末。多分ノラの子だろう。これから寒くなるのにどうなるのか...。このマンションは、一応禁止されてはいるが、犬猫飼いが山ほどいる。誰かが見つけてくれるといいのだが...。
後ろ髪を引かれる思いで、横須賀を後にした。
ああ。またしても、かあちゃんはノラを見捨てた。弱虫野郎。バカ野郎。
  
判決:有罪。生まれ変わったら自分もノラに生まれて思い知れ。
  
 
No.74 肥満児脱走 00/11/14 被告人:まろ
  
事務所ライフまっただ中のまろ。 
またしても脱走。 
これまでの脱走と少し違うのは、階段の踊り場に来るたびに、後ろを振り返って「いいの?まろ、逃げちゃうよ、いいの?」とでも言いたげにすること。今までは一目散に逃げていったから、これはちょっと様子が違う。寒くなってしまったことだし、事務所ライフがいやなんだろうなあ、と思う。 
しかし、その逃げて行く後ろ姿が妙に笑えるのだ。冬のせいなのか、単に太っただけなのか、階段を駆け下りる背中がどうも厚い。擬音をつけるなら、今までは「たたたたたたたたた」、この瞬間は「もこもこもこもこもこもこもこ」なのだ。 
そして彼は4階から2階の会社へと駆け込んだ。 
普通、会社にネコがやってきたらさぞかしたまげるだろうと思われるが、そこに集っていた人々は違った。 
「あ。ねこだ。」(至極冷静) 
そこは写真関係の会社なので、ネコの毛がどう仕事に災いするかわからないと、かあちゃんとしては詫びてすぐ退散するつもりだった。ところが、カメラマンのおぢさま方は、「わああ、肥えてるなあ」「丸いなあ」「むくむくだなあ」とひたすらその容姿に興味を示し、なでくりまわしてくれた。 
「凶暴ですから。危ないですから。噛みますから。」 
必死にまろを抱える私。まろは次第に本能が目を覚まし、ふんっ!ふんっ!とすごい鼻息。おぢさま方の熱い視線はちょっともったいなかったが、5kgの丸い物体を抱えて4階へと逃げ戻るかあちゃんであった。 
翌日、とうちゃんがエレベータであった人に「大きなネコ飼ってるんですってね」と言われたらしい。長屋状態のこのビル。もうビル中の人が「4階には白くて丸くて大きな物体が住んでいる」と知っているはずだ。 
それにしてもなあ。体重計に乗せても、毎度毎度5kgしかないのになあ。見た目は確かに太りだしている。気を付けねば。
  
判決:有罪。肥満同志、とうちゃんと散歩に行くべし。
  
 
No.73 サルティンバンコ事件 00/10/31 被告人:まろ
  
とうちゃんは先に寝てしまった。 
こうなると後はかあちゃんとまろの天下だ。かあちゃんはたまった新聞やまんが読み放題。まろはなぜか大運動会。 
がたがたっという音にかあちゃんが目を上げると、まろはテレビ台から上に乗り、棚に飛び移ろうとしていた。 
その時かあちゃんが見たものは! 
 1 テレビ台にあった、かあちゃんのメガネを踏みつけるまろ 
   (この頃どうもフレームがゆがむと思った。5kgも荷重がかかっていたとは...) 
 2 同じくテレビ台にあった超小さいイヤリングと指輪を蹴り飛ばすまろ 
 3 同じくテレビ台にあったFAXを踏みつけて、無意味に紙を送り出すまろ 
 4 テレビの上に置いてあったA4の紙とメモ用紙、ボタン3個を蹴り飛ばすまろ 
 5 回転台に乗ったテレビの上でジャンプしたために、くるんと回ったテレビ上で足場を失い、 
   棚にぶら〜んとぶら下がってしまったまろ 
さあ、あなたはどれが一番力が抜けましたか?(^^;)
  
判決:有罪!メガネ直せ、ばかたれ。
  
 
No.72 どろぼうねこ事件 00/08/17 被告人:まろ
  
夏休みだ。 
今年も福島のかあちゃんの実家で暮らす。 
あいかわらず、去年の正月の騒ぎを後悔してか、まろの「借りてきたねこ」状態は続く。 
あまりにも気を使っているので、家族がみんなかわいそうに思うらしく、結構待遇は悪くない。おいしいものがあれば皆「まろちゃんはこういうの食べないの?」とくれようとする。姪達も出先から帰れば「まろちゃん、お留守番お利口さん♪」とほめる。常に人間の食べ残しをネコエサと考えてきた母に至っては「肉も魚も盗まないなんて...」と哀れむ始末。 

ある晩、恒例の「(外なら涼しいし準備も片づけも楽だから)芝生の上でバーベキュー」が行われた。 
イカも食べたいので買ってこいと命じられた母は、「売っていなかった」と、代わりにハシリのサンマ@500円を買ってきた。うううう。信じられない。サンマなんか100円以上じゃ絶対買わない。だからこのうちは万年貧乏なのだ。ま、客がきていたので母としては多少奮発したのだろう。 
しかし、大枚はたいて買ったサンマだったのに、客人は飲むばっかりでちっとも食べない。いや、食べないなら食べないで箸をつけなきゃいいのに、ちょいちょいとつつきながら(食べはしない)酒を飲む。私としては、「明日食べるから返して下さる?(^^;)」と言いたいところだった。 

そして楽しくバーベキュー終了。さすがに盆だ。家族が多いので、片づけも楽ちん。 
しかあし!みんなが外にいるのをいいことに。あんなに「キャットフードしか食べなくておりこうさん」といわれてきたまろが、なんとみんなの隙をついて、台所で客の残したサンマをむさぼり食っていた。 
まろは、家でもあげたって魚を食べたことはほとんどなかったから、こっちの方がびっくり!見つかったのを知ったまろは、「はっ!」としてとたんに食べるのをやめてしまった。そして申し訳なさそうに頭を垂れている。 
それを見た母は、「ネコなんだから、魚泥棒は当たり前よ。」とまろの擁護に立った。すげえ。あまたに来ると何でもするあの母が。まろもネコをかぶってきた甲斐があるってもんだ。 
「残りも全部あげなさい」と母は言い、冷蔵庫にしまったのだった。が、翌朝出された冷えたサンマを、まろはどうやっても食べようとしなかった。そして「焼きたてしか食べないぜいたくもん」の烙印を押されたのであった。せっかく築き上げてきたものが、一瞬にして崩れる瞬間を見た。まるでベルリンの壁...

  
判決:泥棒はいけません。 
ネコは冷えすぎた物は食べないと知ったのは先日。すまんな、まろ。
  
 
No.71 お仕事妨害事件 00/06/29 被告人:まろ
  
うちは自営業。月末はなにかと気ぜわしい。 
今日はまろは訳あって事務所にいる。彼は多くのネコがそうであるように、 
・やって欲しくないことだけやる 
・忙しいときに限ってなにかしでかす 
のである。 
今日は。PCのキーボードにのりたいらしい。のろうとしていつも叱られるので、あらかじめ首をすくめて「いやほんと、申し訳ありませんね」という態度だ。だったらのるなっちゅうの。 
いつもならコツンと頭をこづかれるのだが、今日は父ちゃんがあまりにも情けないまろの姿に笑ってしまい、写真を撮りだした。母ちゃんだって、ホントのことを言えば叱るより遊ばせてあげたいのだ。いい気になって母ちゃんも写真を撮る。まろはそこそこ満足したところでどこかにいってしまった。 
さて、ではいよいよ仕事である。 
ん?うちのMACは躾がよく、めったにフリーズなんかしない。だのに、つまらんWP書類なのに固まった。しゃあないなあ。再起動。え?HDが見つからない?うそ。なんで?まろはいったい何をしたのだ??? 
こういうときに限ってシステムディスクが見つからない。見つかっても、まるでHDを認識しない。げげえ。苦闘1時間。だめだ。初期化か?何々?電源を再投入?んなことで直るんかいな。って、結論から言うと直ったんですわ、電源落としたら。何だったんだ。まろはどんな魔法をかけたんだろ?まさか...おなら? 
  
判決:証拠不十分により無罪。BKを取っていなかった母ちゃんの負け。
  
 
No.70 まただよ不法侵入事件 00/05/26 被告人:まろ
  
事務所にいたまろ。かあちゃんが仕事を終えて「じゃあまた明日ね、まろ」とドアを開けたすきにまたしても脱走。 
廊下を駆け抜け、階段を駆け下り、またしても下のフロアのデザイン会社へ。いつもならドアの前で捕獲するのだが、蒸し暑い夜だったために、入り口のドアは開いていた。まろのヤツ、それをいいことに事務所の中に駆け込んだ。「すいません、ネコが逃げましたー!」締め切りに追われ残業中の下の会社の皆さん、お騒がせしてすみません。かあちゃんは顔から火が出そう...。(TT)
  
判決:有罪!頼むよ〜。もうよそうよ〜。
  
 
No.69 猫食人種事件 00/05/22 被告人:まろ
  
「んがー。ぺっぺっぺっ!」 
寝ていたとうちゃんが飛び起きた。 
とうちゃんの横で寝ていたのはまろ。運悪く口を開いて寝ていたとうちゃん。そこにむむ〜ん、と伸びをしてそっくり帰ったまろの頭が、口の中に突っ込んできたらしい。 
んー。毛むくじゃらのあの頭を食ったら、そら気分悪いわあ。 
朝食もあまり食が進まないとうちゃんと、元気に朝からもりもりご飯を食べるまろ。この被害者と加害者はあまりにも対照的だった。
  
判決:無罪。偶然だもんね。
  
 
No.68 大脱走事件 00/03/19 被告人:まろ
  
久々に天気がよい。 
母ちゃんは朝からガンガン洗濯機をまわし、狭いベランダでは足りないので屋上に次々運ぶ。 
春先とはいえ真っ昼間の屋上は灼熱地獄だ。さ、麦茶でも飲むか、と逸った気持ちがエレベータのボタンを押し間違えた。うちは3階だっちゅうの。1階押してどうすんのさ。 
「干し終わったよ〜」と元気に玄関のドアを開けたら。やられた。待機していた脱走命ネコがにょろりとエレベータホールに出てしもた。 
でもまあ、どうせヤツはホールでごろんちょごろんちょするだけだ。ほっといて、とりあえずカゴやなんかを家に入れよう。で。「いい加減にしなさいよ」と迎えに出たら、いない。どこにも。臆病者のまろは非常階段には出られない。ではどこへ?まさか向かいの部屋のおばあちゃんに拉致されたか?(またしても濡れ衣) 
その時どこからか聞こえてきたのは「な〜。な〜。」というまろの情けない鳴き声。をうの〜!やばい!まろは私が乗ってきたエレベーターに乗ってしまったらしい。そしてさっき押し間違えた1階へいってしまったのだ、彼は。 
誰かが帰ってきてエレベータに乗ろうとしたらそれで最後だ。内緒飼いがばれる。いや、それよりもまろが逃げちゃったら?いやいやそれよりその誰かをまろが襲ってしまったら?! 
うひゃ〜!!おそるおそるエレベータを呼び戻す。 
ドアの開いた瞬間...よかった。まろは一人で帰ってきた。すんげえ情けない顔で。傷ついた人間も乗っていない。ああよかった。でも、あの鳴き声では、マンション中に「ネコ飼ってる人がいます〜ネコ飼ってる人がいます〜」と宣伝したようなもんだ。あ〜あ。
  
判決:有罪!公共の場所ではお静かに。立ち退き執行猶予。
  
 
No.67 どつき事件 00/02/27 被告人:かあちゃん
  
まろは洗面台で飲む水が一等好き。 
かあちゃんが顔を洗っていると、すかさず洗面台に乗ってきて、手のひらにすくった水をがぶ飲み。 
しかし、この日はまろは水にありつけなかった。なぜなら、ジャンプした瞬間、かあちゃんの肘でおでこを思い切りどつかれてしまったから。 
「んがっ」と鳴いたきり、この日は洗面所には来なかった。ごめんね。わざとじゃないよ。
  
判決:無罪。わざとじゃないも〜ん。
  
 
No.66 わしづかみ事件 00/02/02 被告人:まろ
  
まろは毎日快便である。 
時間は、夕食の支度時。形状は、金太郎飴を1cmずつ切ったような形のが平均9粒。調子がいいと3粒くらい列車になって出てくる。 
「今日もいいウンチが出ましたね〜。いいこですね〜。」 
誉めつつウンコを拾うかあちゃん。 
あれ?今日は8個だ。少な目だったのね。トイレに流して、はいおしまい。お腹が弱いネコも多いらしいから、この簡単さは本当にありがたい。 

あれ?やだあ。またティッシュをちょいちょいして運んできたな。まろはどんなおもちゃより、丸めたティッシュペーパーが大好きなのだ。床のゴミを拾う、主婦の鏡のようなかあちゃんである。 
......しかし、それはティッシュではなかった。 
体外に出された毛玉ボール。 それも、まろの腸を通って。つまりかあちゃんは、ほとんど白に近い抜け毛だらけのウンコを素手でわしづかみにしてしまったのであった。(TT)

  
判決:有罪!ウンコは残さずトイレの中にすること!
  
 
No.65 食器粉々事件 00/01/20 被告人:まろ
  
まろは家事が好きである。 
掃除も洗濯も食事の支度も、ずっとかあちゃんにくっついて監視している。 
いつもは食事の支度は、三段分別ゴミ箱の上で監視するのだが、この日は運が悪かった。まだ洗っただけで片づけていない食器が山ほど入った食器かごがゴミ箱の上に置かれていたからだ。 
床のまろには、はるか彼方のゴミ箱の上に何があるかは見えなかった。 
かっこよく120cmのジャ〜ンプ!「え”?」 
のるはずだった場所に、でかい障害物。あせったまろは、食器かごにしがみつくしかなかった。 
そして...。 
破損品目:お気に入りのグラス1、お気に入りのお皿3、父ちゃんのコレクション皿1(これはいまだに内緒にしてある)
  
判決:無罪。かあちゃんの落ち度。けががなくてよかった。
  
 
No.64 ベジタリアン事件 99/11/27 被告人:まろ
  
今夜はホワイトシチューだ。 
まだ時間が早いので、まろは夕食はおあずけ。いじらしいことに、ずっとかあちゃんのまわりでおこぼれを待つ。 
しゃあないなあ。何かやるとしよう。 
まず、下ごしらえの済んだブロッコリーをあげる。少々熱かったのか、ネコパンチを食らわせていたが、もそもそ食べる。次に煮上がったじゃがいもをあげる。今度は完全に冷ましてやったので、即食べる。次は鶏肉。むむ?一番喜ぶかと思いきや、食わずに足下にやってきた。何でだよ〜。(--#) 最後に缶入りコーン。はっきり言ってまろはコーンに目がない。パッカンと音がした瞬間から大騒ぎである。お皿に入れてやると、がぶがぶ食って「もっと」と催促してきた。あまり食事の前にあげてもなんなので、本来のカリカリのごはんタイムにした。 
夕食の片づけに立つと、なんとまろの食器には鶏肉だけが残されており、鶏の皮だけは床にぺたんと捨ててあった。...いくらなんでもわがまますぎる。
  
判決:有罪。好き嫌いはいけません。鶏皮にはコラーゲンもたっぷりなのに。しわが増えても知りません。
  
 
No.63 足あと事件 99/10/30 被告人:まろ
  
アイボリーのカーペットに、まろの足あと発見。 
完全室内飼いのまろ。なぜ足あとはどろんこ製なのだろう?掃除機をかけながら不思議でならない。 
しかし、まろを尾行してすぐに原因発覚。 
それは、とうちゃんの実家から送られてきたじゃがいも。 
段ボール箱の持ち手用の穴から、手を突っ込み、ぺったぺったとじゃがいもをなでくりまわしているではないか!好きなのか、じゃがいも....。さわるのが?
  
判決:有罪。トイレを出て手を洗わない人は、食べ物にさわらないように。
  
 
No.62 ビーフ 99/10/某日 被告人:かあちゃん
  
事務所の前のマンションに、ノラにエサをあげているお姉さんがいる。 
毎日、これでもかというくらいカリカリをあげる。 
一度現場に居合わせたので「懐きますか?」と聞いてみた。お姉さんは苦情を言われると思ったのか、「いえ。この子達は人間がいると食事もしません。」 
おどおどして答えた。そして「人間がいると食事できないんです。もう夕食の時間なんです。」と言う。あ、そ。私らに早く立ち去ってほしいわけね。へーへーすんません。 
それにしても、ホントにすごい量なんですってば。エサを買いそびれたときなんか、まろに借りていこうかと思うくらい。 
そしてとうとう!! 
なんとなんと、今日はエサ場に発泡トレーにのった生の牛肉が登場!うひょ〜♪今日ばかりはかあちゃんが晩ご飯にお借りしたかった。とうちゃんが真顔でやめろと言わなければ、手を出してしまったかも。ああ、貧乏ってイヤ。
  
判決:有罪。ノラのものをくすねようとは言語道断。
しばらく焼き肉禁止。
  
 
No.61 監禁事件 99/09/19 被告人:かあちゃん
  
今日はかあちゃんはお出かけ♪支度もできたし、さあ出かけるか。その前にトイレしとこうかな〜♪ 
外に出て玄関に鍵をかける。エレベーターも来たし、さ、お出かけお出かけ。 
バス停ではたと思い当たる。あれ?どうして今日はまろは玄関までお見送り(と言えば聞こえはいいが、脱走する隙を狙っているだけ)にこなかったんだ?「やべっ。まさか?!」心が騒ぐ。 
急ぎ部屋に戻ってトイレに駆け込むと、うらめしそう〜なまろがぽつんと便器の上にいた。激しい激しい抗議鳴きの嵐。
ごめんよう。だって、まろが入ってきたことに気がつかなかったんだもん。(^^;) 
それにしても虫の知らせっていうか、胸騒ぎってのはホントにあるんだね。人間ってたいしたもんだなあ。(おいおい)
  
判決:有罪。出かけるときは忘れずに。指さし確認義務付け。
  
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