わんぱく捕物帖
 取調官はかあちゃん。
かあちゃんは我が家の「おきて」そのものである。

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No.141 通販事件 その後 2002/06/24 被告人:某社
  
月曜の朝がきた。No139の疑惑の商品を返品すべく、コールセンターに電話を入れる。
しかし、話し中。ち。
時間をおいてまたかける。
またしても話し中。なんてこったい。
このまま繋がらなかったらどついたるで〜、と気合いを入れてかけた3回目にやっとお姉さんが出た。やはり人生気合いか。

かあちゃんは、電話の仕事をしたことがあるので、お姉さんが気の毒で、内心「おらおらおら、どう責任取ってくれんじゃくぉら〜」なのに、ついつい下手に出てしまった。
「あの〜、スチームがしゅるる〜としかでないんですが、これは不良でしょうか。」
いや〜ん。がつんと行くはずだったのに〜。
お姉さんはさほど困惑もせず「まあ、そうでしたか申し訳ございません。スチームが全然出ないのですね?」
「いえ、だから、少しは出るんです。しゅるる〜程度には。(しゅるるだなんてこんなかっこ悪いこと何度も言わせるな)」
「何分にも機械ですので、製造不良と言うことも考えられます。もし、もしですが、よろしかったら、交換も可能ですが。」
「せっかくですが、今回は返品させていただきます。」
「承知いたしました。では...」と返品の手順についてすらすらと説明をし、お姉さんは
「商品がこちらに届きましたら二週間ほどで御返金させて頂けると思います。ご迷惑をおかけいたしました」
と締めくくって電話を切った。
とうちゃんの言っていた「わずかな金額で使用後も返品可」という点には全く触れられなかったのは、不良品と思ったせいか?
どうもあの「いいのよいいのよ全然気にしてないわ私。どうせ交換もしないでしょ?」的なへっちゃらな応答に、なんだか拍子抜けしてしまったのだった。それとも。よくあることなのか、スチーム○レット。
判決:かあちゃんのクレームの仕方が悪かったか。
でもいいや、返品できたから。(おい)

No.140 目覚まし 2002/06/23 被告人:かあちゃん
  
ネコは早朝に飼い主を起こすことが多いと聞く。
が、まろは、朝あまり鳴かない。子猫の頃から、神経質で眠りの浅いとうちゃんに、厳しくしつけられたせいか?
一応、目覚ましが鳴るまでは、おとなしめにしていてくれる。
おとなしめ、というのは、大好きな段ボール箱でばりばり爪を研ぐため、たいてい蹴りをいれられてからおとなしくなるからであるが。

今朝も、早朝出かけるとうちゃんの目覚ましが鳴ると、「あんっ♪」。
父ちゃんは寝起きがいいのでさっさと支度して出かけていった。
始末が悪いのはかあちゃんである。
世界で二番目に寝起きが悪い。(ちなみに一番はかあちゃんの弟である。)

純粋にまろは、「起こすこと」に目標を絞っているのが感動的だ。
食に執着がない彼は、腹が減って起こすのではないのだ。
まろのおかげで、免れることが出来た遅刻は数知れず。
目覚ましを止めることすらしないかあちゃんに、まろは気が気でない。
「かあちゃん、起きて!」「朝じゃん」「目覚ましなってるじゃん」「起きなくていいの?」「遅刻しないの?」「でかけるんでしょ?」「どうなの?」「どうなの?」「どうなのようぅぅぅぅっ!」
ようやくぐずぐず起きだし、出かける支度をしているうちに、もうまどろみ始めるまろ。
すまんな。疲れるよな。
鳴かせ続けたかあちゃんが悪かった。...............45分も。(^^;)
   
判決:有罪。深夜のネット禁止。
(あうあうお代官様、それだけはご勘弁を〜〜)
  

No.139 通販事件 2002/06/21 被告人:某社
  
とうちゃんは、深夜、TVで延々と流れる通販番組が大好きだ。
酔った勢いでいろんなものを買ってしまうので、かあちゃんは常に注意を払う必要がある。
この間の引っ越しで山ほど処分した衣類の大半は、この方法で入手した高級品が多かった。
突然、ハンドミキサーが着払いで届いて、かあちゃんを慌てさせたこともある。

しかし、今回は違ったのだ。
目がハートになっていたのはかあちゃんの方。
猛烈に欲しくなってしまったのだ。
高温のスチームでお風呂のタイルの目地のカビから、ガラス、トイレ、冷蔵庫に固まったジャムまで落とすというふれこみのあれである。
ハンディサイズのスチームクリーナー。「スチーム○レット 価格14,800円也」。
見ればとうちゃんも、「俺だって欲しいさ見てみたいさ」と目で訴えている。珍しく意見が一致した。
よ〜し買っちまえ。ハンディじゃないけど、スチームクリーナーは信用できる人が「最高におすすめよ」と言ってたし。

そして届いた本日。
とうちゃんとかあちゃんは、心弾ませて開封する。
立派な段ボールはまろに提供、一家3人上機嫌である。
水を入れて電源をいれて、いざお風呂場へ!
タイルの目地の汚れを吹き飛ばすって言ってたよな。
・・・・・・・・・・。
しゅるしゅるしゅ〜〜。すかしっ○のような、力無い湯気。
おかしい。
連続使用時間は8分。電源を切る(=コードを抜くのだ、なんと)。安全のため5分待って水を入れる。
また試す。怒る。電源を切る。5分待つ。
5分間隔で立ったり座ったり、風呂場へ行ったりキッチンへ行ったり我が家は大騒ぎである。
かあちゃんは1回目で「やられた」ことを悟ったが、とうちゃんは「ああかも」「こうかも」とチャレンジを続ける。結構しぶとい。

そして我が家の結論。
返品。(--#)
なんでも、少し金を出すと、使用後でも返品可能という話だった。
ただし、とうちゃんが酔っぱらって注文しているので、この「返品可」の部分がたまらなく怪しい。(今日は金曜日。おまけに深夜の出来事である。コールセンターは平日9〜18時のみ受付のため、まだ真偽は確かでない)

だってさ。おかしいじゃん。
掃除機も圧力鍋もスチームアイロンも大っっっっっ嫌いなまろが、
お風呂場にきて
「ねえねえ、なにしてんの?♪」
ってずっと一緒に眺めてるってのはさあ。え?どうよ?

ま、その様子自体は、「3人家族みんなそろって一仕事」って感じでちょっと微笑ましい光景だったかもだがさ。

月曜になったら即電話である。事の詳細は追ってご報告するとしよう。
   
判決:かあちゃんはたいてい寛大だが、この機会だけは許せない。
せめて個体の故障であって欲しい。がう
  

No.138 プチ整形が必要か否か 2002/06/21 被告人:まろ
  
「美しくなる」というTV番組がある。
今日は100kg超の体重を30kg減らしたという女性が登場していた。
減った体重のうち脂肪が26kgであったというからたいしたもんだ。
ううん、確かに変われば変わるもんだ。
大きくカールした髪、目元にポイントを置いたメイク、露出の多い黒地に花柄のワンピース。
・顔を小さく見せるためには、周り(髪)を大きくする。
・メイクのポイントを目に持っていくことでシャープさを出す
・体の大きい人は露出を嫌うが、あえて出す。締め色の黒で、更に花柄で視線を散らしてボディラインが気にならないよう錯覚を狙う
関係者の話をまとめるとほぼこんな感じ。

そこで。やり玉に挙がるまろである。
・顔を小さく見せるために、尻を大きくする
・厳しい目つきでシャープさを出す
・ボディラインを露出することで潔さを出す
・白地を黒いカツラ柄で視線を散らし、ボディラインが気にならないよう錯覚を狙う

観客の皆様、どうでしょ?効果は出ているでしょうか。だめならプチ整形で「かわいくて怖くないネコを目指したい」とまろは申すのですが。
判決:整形は金がかかるからなあ。
皆さんの客観的な意見を求む。

No.138 ワールドカップ便乗事件 2002/06/8 被告人:まろ
  
とうとうワールドカップが開幕した。
うちはあんまりサッカーには比較的関心が薄い。
とうちゃんはスポーツ観戦に興味なし。
かあちゃんはスポーツは見るよりやる方が好き。観戦も好きだが、TVが一台しかない我が家ではとうちゃんと数時間見続けるのは不可能なのだ。
我が家で一番盛り上がっているのは、「白いタヌキ」の異名を取る、まろであろう。

毎日、帰宅すると、ゴミ箱がひっくり返されている。
ティッシュを拾い出して、ちょいちょい家中を転がした形跡がそこここに残っている。
そして、世の中で一番大好きなおもちゃ、消しゴムも家中に落ちている。

疲れて帰宅して、ゴミだらけの我が家を見るの程、脱力することはない。
押入かどこかに、青いユニフォームが隠してあるに違いないと思うのだがどうか。
   
判決:有罪有罪。絶対有罪
罰として家中の掃除をしておくこと。特にエアコンの徹底クリーニングを望む。ベランダも。お風呂の鏡も曇りがちだからよろしく。あと、布団も干しておけよ。
ってかあちゃんは普段何をしているか?気にしちゃあなんねえ。
  

No.137 とうちゃんの病気疑惑 2002/06/某日 被告人:とうちゃん
  
とうちゃんが風邪を引いた。
梅雨に入った途端に、真夏のようだった気温がぐぐっと下がったりして、不安定な気候にもろにやられた感じ。
熱は出ないが、夜になると咳が出る。
毎日毎日咳が出る。
かあちゃんの言うことは絶対聞かない頑固じじいなので、医者に行くとか咳止めを飲むとか、そんな気は全くない。
「悪いものは出しておいた方がいいbyとうちゃん」のだそうだ。
だったら好きにしたまえ。ふん。

それにしても10日も続くとさすがに心配になる。

とうちゃん、まさかあんた。
吐け、吐いちまえ、吐けば楽になるぞ。
毛球症なんでしょ?
判決:まろにうつすなよ

No.136 まろは営業部長 2002/06/1 被告人:まろ
  
今日は土曜日である。
本来は事務所はお休みだが、急ぎの仕事があったので出勤。特別にまろも一緒にご出勤である。
デザイン会社のK嬢が上がった写真を取りに来てくれることになったのだ。
このK嬢は、ずっとネコを飼っているおうちで暮らしているのだが、昨年たった3歳の愛猫くろちゃんを亡くしている。
彼女はお仕事のたびに、まろを気にしてくれる。
昨日のお仕事の時も、「今日はまろは事務所に来てないんですか?」。
今日写真を取りに来てくれることが決まったときも「明日はまろ来てますか?」。
わかりましたわかりました、では、連れて参りましょう。

事務所には、まだ撮影のセットがそのまま残っている。
K嬢のOKが出たところで初めて撮影終了とするためだ。
だのにまろは、いつもいつも、セットの中を歩きたがる。
どんなに他が広くても、おもしろいおもちゃがあっても、「近寄らないで欲しいセット」の匂いをかぎつけてやってくるのだ。
ある時は、姿が見えないまろを、とうちゃんかあちゃんで必死に探したら、セットの真ん中にちんまりと収まっていたこともある。
仕方がないので、まろは別室にいったん隔離する。

そしていよいよK嬢登場。
彼女は猫に慣れているため、多少のことには動じないぞ、と目が爛々と輝いている。
過去にも腕に覚えのある強者どもが、ことごとくまろに挑戦しては玉砕しているので、かあちゃんとしては気が気でないのだが。
まろは、いつものとおり、体をどかんどかんとぶつけながらも、厳しい表情で目つきも悪くチェックをしている。
K嬢には「目を合わせない」「声のトーンをあげない」「無視する」を頼んであったのだが...
自信のなせる技か。
足元にどかんどかんされたのがよかったのか。
なにげにまろに話しかけたりするではないか。
すると、突然まろがK嬢にくわっと!
「やられた!(><)」
かあちゃんは心臓が縮み上がった。なんと、まろは彼女の手の甲に目にもとまらぬ早さで牙をむいたのだ!
危うしK嬢!
が。
まろは「あんあんっ」と甘噛みを二回。なんじゃそりゃ?ビビらせるなよ〜。
かあちゃんはまろがお客さんに甘噛みするのを初めて見たぞ。(とちょっと楽しんでみたり。余裕が出たな、かあちゃんも。ふっ)

あとは、(一応)お仕事の話なんかをちょろっとして、数分でお仕事は終了。
猫談義に花が咲く。
まろはやっと解禁になったセットの中を歩いたり、我々を遠巻きに眺めたりおとなしくしている。

「とうちゃんが帰ってくると、冷蔵庫からビールと乾きものを出して晩酌をする。
 乾きものを分けてもらえるので、まろはとうちゃんが着替えるのももどかしく、冷蔵庫と父ちゃんを見比べてあんあん鳴いたりする」
てな話をご披露したりしていた。
すると、おもむろにK嬢はまろに向かって言った。
「まろ〜。さ・き・い・か!」
まろ無言でK嬢を凝視。
「あはは〜、まろってば〜。」
K嬢、喜ぶ。
試しにかあちゃん、まろに呼びかける。
「まろ〜、お・つ・ま・み!」
「なお〜〜〜〜〜〜〜〜ん♪」
え?まろのヤツ、いいお返事をして小走りで我々のテーブルにやってきた!
これにはかあちゃんもK嬢もバカ受け。
こんなに顕著な反応は初めてだ。まろってば〜。そんなにつまみが好きか。(^^;)
判決:K嬢に怪我をさせなかったので、及第点。
ご褒美におつまみ........か?

No.135 職人魂事件 2002/05/9 被告人:まろ
  
皆さんはネコと一緒に寝ておられるだろうか。そうだとすれば、どこにどのようなポジションでお休みになるのであろうか。

まろは、とうちゃんやかあちゃんが抱いて布団にいれると、ものすごく我慢した後、頃合いを見て逃げてゆく。「さあ、まろ。寝ようか」の「さ」を聞いただけでこっそり行方をくらましたり、逃げ遅れたときは体をカーペットに貼り付けて抱きにくくしたりする。それでも連行されてしまったときには、二人の枕の間に身を潜め、ウケを狙ってその隙に逃げる。最近では知恵が付いて、嘘っこアイドリングで「まろ、眠いの。連れてきてもらって幸せ。」と油断させておいて逃げたりもする。なかなかの名優ぶりである。
で、逃げてどうするかというと、ちょっと暗闇でカリカリご飯の残りをついばんで、おもむろに「自ら」布団に「ぽすっ」と音を立てて乗ってくるのだ。自立の精神はすばらしいが、人がやっと眠りについた頃にやってくるのが憎らしいところだ。

さて、「ぽすっ」とやってきて、どうするかというと、ヤツは、かあちゃんの上に乗ってくる。
とうちゃんは「それはマウンティングだ。おまえはまろに甘く見られている。乗ってきたらたたき落として序列を教え込まないと大変なことになる。」と怒る。そうか?そうなのか?そんなに大変なことだったのか?子供の頃から、ネコが誰の背中に乗ってくれるかを姉弟で競ってきたかあちゃんとしては、目から鱗の新説である。
まあ、それはどっちでもいいにしても、5kg超の体で乗られるのはうれしさを差し引いてもやはり迷惑。おぼろげな意識の中で、身をよじってみる。が、まろは、背中であろうと、横向きになった脇腹であろうと、薄っぺらで乗り心地の良さそうな胸の上であろうと、上手にバランスを取って、箱座りを保つのである。すばらしいバランス感覚である。
夢の中で、木場の角乗りを思い出し、まろっていなせな江戸っ子お兄ちゃんみたいだなあ...と感心したりするのであった。
判決:とうちゃんに目撃されなければ乗ってもいいよ。えへ

No.134 ペットシッターさんとわたくし 2002/05/02 被告人:まろ
  
世間はゴールデンウィークとなった。
とうちゃんとかあちゃんは、北海道の実家へと帰らねばならない。大好きな北海道であるが、帰らねば「ならない」という、消極的な気分になるのは、まろの処遇に窮するからである。
今回は2泊3日。福島に預けるほどでもない。(っていうか、行くの大変だし)
病院やホテルに預けるのは不可能。(っていうか、断られるに決まってるし)
ネコ好きの知人が預かってあげようかと言ってくれるが不可能。(惨劇が目に浮かぶし)
同じく知人がご飯をあげに通ってあげようかと言ってくれるが気が進まない。(怪我をさせたらどうなるかわかんないし)
ペットシッターさんも心当たりがない。(っていうか、シッターさんが気の毒だし)
ほとほと困り果て、「ご飯をてんこ盛りにして」出かけるしかないのか。と方針が決まりかけた出発の前々日。シッターさん兼ペットの健康食品取り扱い業の新聞の折り込み広告に目が止まる。運命的なものを感じる。ワンコの散歩を請け負うらしいので、速攻電話をしてみると、穏和な男性がすぐ来てくれるという。ちょうど事務所にまろもいたので、面通しを兼ねてうち合わせをすることにする。
まろは、直前まで万衣子ねえちゃんを威嚇したりして一暴れしていた。内心「凶暴なネコはお断りします」と言われたらどうしようかと、ドキドキしたりする。
しかし、いざシッターさんが見えると.....まろはねえちゃんを威嚇しすぎたのか、普段は来客というと飛んで行って出迎えるくせに、今回に限って寝入っている。
「まろ!ま〜〜ろ!!」
呼んだら「っっるせ〜な〜」という顔で渋々起きてきた。が、シッターさんに気づかない。
おいおい、普段のおまえはどこへ?シッターさんが、かあちゃんの「断固無視すべし」という言いつけをしかと守ったせいか?長身でひげ面のおじさまに安心感を覚えたのか?まろに足元をすり〜っとされただけで、「大丈夫そうですね」となにげに帰っていかれた。中日一日、それも1回だけ、ご飯とトイレのお世話をお願いする。

北海道にいる間も、まろは無事か。シッターさんは無事かと気が気でない。

さて、帰京である。
とうちゃんと「玄関を開けたら、シッターさんが食い殺されていたらどうしよう」「食われないまでも、血が点々と落ちていたらどうしよう」「追加料金をめちゃくちゃ取られたらどうしよう」等と話しながら、おそるおそるドアを開ける。
「な〜〜〜〜っ(はあと)」と元気に出迎えてくれるまろ。やったー、死体も血痕もない!

翌日、シッターさんが鍵を返しに来てくれた。遠慮なく様子を話して欲しいと思うが、「入室の時は玄関まで来てましたけど、ご飯作ったり掃除したりしてる間は遠くでおとなしく見てましたよ」だそうだ。ま、見知らぬ大きな男性が、当たり前のように入ってきて自分にご飯をくれるのだから、まろにとってはびっくり仰天、まさに青天の霹靂だったのだろう。気持ちもわかる。とりあえずシッターさんに迷惑をかけた様子はないのでほっとする。へっへっへ、これでこの先、旅行も可能だ。うっひっひ
そして気になる料金は、たった1000円(消費税なし)。ありがたやありがたや。(-人-)
判決:ぶらぼー。
しかし、親離れする息子に一抹の寂しさ。(勝手なもんだ)

No.133 あだ名にも程がある事件 2002/04/15 被告人:とうちゃん
  
帰宅すると、トイレの前にゲロがあった。

以来、とうちゃんはまろを「げろ」と呼ぶ....。おのれ....(--#)

余談だが、まろはお利口である。←親ばか
うちの親戚には似通った名前が多く、娘は「まい(こ)」、姪は「あや(な)」「まや」「めい」、うちの息子は「まろ」である。
福島のばあちゃんは、盆暮れみんなが集まる時期には大混乱で、一人を呼ぶのに全員の名前を連呼することもたびたびである。
でもね。
まろは、呼ばれると自分の名前だけはちゃ〜んとわかる。ばあちゃんよりお利口さんなのである。「まや」にも「あや」にも「まい」にも「ふろ」にも「ごろ」にも「たろ」にも「まこ」にも反応しない。「まろ」の時だけ「な〜」とお返事もしてくれる。いや、してくれていた。
一つだけ問題なのは、「げろ」と呼ばれても返事をしてしまうことである...。
そんな誤りがきょうもまたとうちゃんを喜ばせ、我が家ではまた「げろ!」「な〜」という、親子の愛の会話が繰り広げられている。
   
判決:かわいい息子になんということを。
心の中でとうちゃんに悪態を付くかあちゃんであった。
  

No.132 サファリパーク事件再び...か?! 2002/04/13 被告人:まろ
  
お客様を襲うという前科(No128参照)を持つまろである。

本日は、果敢にもサファリパークにお客様が登場。ハマチさんMIEさん、MIEさんちのぼっちゃん、SHOくんのお三方である。
SHOくんはまだ3歳である故、心配も募る。かあちゃんはここ一週間ほどことある毎に頭の中で作戦を練る毎日であった。
前回の教訓を元に、
1 お客様はかあちゃんとともにやってくること
2 出来る限りまろのことは無視すること
を徹底することにする。
さて、いざ。ドアの前に立つと既に気配を察したまろが、玄関でにゃおにゃお鳴きまくっている。「おおおお」お三方の中にどよめきが起こる。(理由は不明)
かあちゃんは、やはり勇気がないため、まずハマチ嬢を人身御供とする。MIEさんとSHOくんはエレベータの前で待機。入室したハマチ嬢を厳しい表情のまろがすごむ。言いつけを守って遠い目をするハマチ嬢。まろはといえば、ハマチ嬢のおみ足にどかんどかんと体を預けて、一見歓迎するそぶり。即食われることはなさそうなので、MIEさん達を呼び入れる。SHOくんはまだMIEさんに抱かれたままである。生足のMIEさん、足でもしゃぶられたらひとたまりもないであろうという心配も一応杞憂に終わり、後発隊も、とりあえず同様の挨拶を受ける。SHOくんは久しぶりに見るというネコに目をらんらんとさせている。ああ、かわいそうに。まろは、SHOくんが期待しているようなネコではないのだよ。

いざ部屋にはいると、あいかわらず目つきも悪く、みんなの間をうろつく、歌舞伎町のゴロツキのようなまろである。が、とりあえず、お茶も飲める。
おしゃべりもできる。ありがたやありがたや。
途中、ハマチ嬢の指輪が光ると言ってパンチをくれたり、SHOくんがかあちゃんにおんぶしたと言ってすっ飛んできたりはしたが、とりあえず、一滴の流血もなく接待は済んだ。時折腹まで見せるまろとしては破格の大サービス。ああ、なんという幸せ。これが幸せというものなのね。

「狭い二人がけのソファに、三人が膝を寄せ合って座ったきり」という不自由なおもてなしではあったが、皆さん喜んでいただけたかしら。たった三歳にして「ネコは危険だからこの上でじっとしているように」という無茶な言いつけを守り通したSHOくんに心からの拍手を贈りたい。
判決:スリルとサスペンスの一日。皆様ご無事で何より。

No.131 春の嵐事件 2002/03/23 被告人:まろ
  
桜が例年より二週間も早く咲いたそうだ。おととい、初めて千鳥が縁に行ってみたけど、すごかったもんね。
かあちゃんも明日は花見だ。でも急に冷え込んできて寒くなりそうだな。と思ったら、雨だー!とうちゃんがバイクで出かけてるのに、「寒いです。おまけに雨で帰れません。」だって。
そこへ
がらがらがら、どっっか〜〜〜ん!
おおおお!春雷だ!嵐だ!どしゃぶりだ〜!
まろも目を丸くして驚いている。うふ、びっくり顔もきゃわゆい。(^^)

さ、洗濯も掃除も一段落。一息つくか。どっこいしょ。(←おばちゃんモード全開)
ぎゅよわおー!×☆※!!!
なんとかあちゃんはまろの上に座ってしまった!ふくらはぎに激痛が走る。パニックになったまろは、つい、かあちゃんをマジ噛みしてしまったようだ。

うぐぐ。結構痛い。血もにじんでる。でも、自分が悪いので何も言えずこらえるしかないか。わざとじゃないのに....。けど、まろもわざとじゃないんだろう。
「ごめんねまろ」「いいんだかあちゃん、まろも噛んでごめんね」「いいのよまろ、かあちゃんが悪かったんだもの」「かあちゃん!」「まろ!」ひし! ....と一人で語っていたら、とうちゃんに呆れられてしまった。
判決:お互い痛かったね。今後は気をつけます。

No.130 納豆事件 2002/02/13 被告人:まろ
  
まろの好物の一つに豆がある。
塩ゆでの青エンドウ、大豆の水煮、一番好きなのはソラマメの茹でたヤツである。ソラマメは皮まで食うほどの大好物。そして忘れてならないのが、日本の文化、納豆である。さすが日本の猫。ツボは押さえているなあ。

本日の夕飯は、納豆。夜なのに?そんな野暮なことは聞かないように。我が家ではよくあることだ。
とうちゃんは、納豆に卵の黄身を混ぜて、お気に入りのしょうゆで食す。かあちゃんは、生卵が苦手で、ジャンクフード好きなので添付されているたれで食す。
パリっと納豆の発泡ケースを開けたときから、まろはとうちゃんの前に、前足を揃えて待機する。
納豆をご飯にかけたあと、とうちゃんは豆を少し残してまろにケースごとあずける。まろは、息もつかずにケースを洗う必要がないくらいにきれいに舐めてしまう。
ただ問題なのは、「舐める」為、ブルドーザーのように、軽い発泡ケースを部屋中押しまくること。それはいやなので、舐め終わるまで、手で押さえてあげなければならない。
今晩は、とうちゃんもかあちゃんも、お互いにその役目をしているとばかり思っていた。
ふと気が付くと、ケースはなかった。
「どこへやったんだ?」
「食っちゃったのか?」(まろは発泡スチロール好き)
はてどこへやったもんか。

食事が終わり、片づけをしようと立ち上がったかあちゃんを見て、とうちゃんは叫んだ。
「背中を見ろ!」

.・・・・・・・・・。
   
判決:今後一年間、うちの洗濯当番を言い渡す。
  

No.129 食卓事件 2002/01/31 被告人:まろ
  
家のPCにデータを忘れた。夕方取引先にそれを持っていかねばならんので、家に戻った。
やばいやばい。遅れてしまう。
鍵を開けるのももどかしく、テーブルにびぶ朗を広げ...........ようとした。
ががーーーーーーん!
なんとなんと、テーブルの上にあったのは。
ウ○コか?!と思ったが、それはよく見ると、まだその原型をとどめる、山盛りの元カリカリであった。
テーブルには乗ってはいけない事になっているのに。
ゲロだって吐いてはいけないのに。
最悪の場所に最悪の仕業。それも超急いでいる時に。(--#)

内緒だが、母ちゃんは慌てるあまり、その元カリカリをとりあえずどけただけで、よく拭かずに出かけてしまった。父ちゃんはその事実を知らずに、テーブルで晩ご飯を食べたはずだ。ごめんよ、父ちゃん。
   
判決:有罪。なんか最近ゲロネタが多いな。
やっぱり言いたい。吐くなら食うな、食うなら吐くな。
  

No.128 サファリパーク事件 2002/02/11 被告人:まろ
  
今日はおハチさん・レチェママご夫妻、miaさん・fooさんご夫妻が遊びに来てくれた。

先に着いたのはおハチさんご夫妻。
お二人の家のレチェくんもまろ同様噛み癖のあるネコらしい。10歳を越えて、だいぶ丸くなったというので、まろと比較してもらい今後の展望について伺うつもりである。
あらかじめアパートの前で電話をくれたので、かあちゃんは、まろをお風呂に閉じこめてお迎えをした。
それは、知る人ぞ知る、まろの異常なまでの客人に対する執着心の為である。まろの客人チェックはマムシのようで食らいついたら離さない雰囲気。その厳しい眼力は、見られるものを石に変える。玄関で靴を脱ぐのを困ってしまう人もいる。だから、正直言って「しめしめ、いい作戦を思いついたもんだ」とかあちゃんはほくそ笑んだのだ。
ところが。
部屋に通されていたご夫妻に、まろはお風呂から突進していった。
鼻の穴をおっぴろげ、すごい鼻息で執拗にお二人のにおいを嗅ぐ。お二人は「わあ♪レチェより小さいねえ」「おみやげだよ〜」と缶詰を出してくれた。
しかし、だんだん鳴き声までぎゃおぎゃお言い始めたまろ。少しでも二人が動くと、ぎゅわおおおと鬼のような形相に変わっていく。どうも様子が違う、と気づいた頃にはレチェママは椅子に座って膝を揃えたまま、おハチさんは気をツケの姿勢から動けなくなってしまった。かあちゃんがどんなに気を引こうとしても、まろは既に般若に変わってしまっていた。辛いのは、ここでかあちゃんが強引にまろを叱りとばし、引っぺがす事が出来ないことだ。それをすることによって更に10倍くらい逆上してしまうことが過去の経験で分かっているのだ。

そんなさなかに、第二陣miaさん夫妻が到着。ピンポンは鳴るが、この場を動くことも出来ず、夫妻は玄関の外でずっと待たされる。

かあちゃんの背中を冷たい汗がだらだらと流れていく。頭から血の気が引いていく。これは!これはーーっ!
あの悪夢のような「とうちゃんかあちゃん本気で襲撃事件(No25、26)」の再現に近い!
なぜ?!なぜなんだあ?!(><)
もはや、まろを捕獲してなんとか流血事件だけは防がなくてはならない。と思った瞬間、ほんの少し体の位置を変えただけのおハチさんに、ぱぱぱぱん!と猫パンチを食らわせた後、足の甲をガブリ!ああああああああ!やっちまった!おハチさんの足から血が噴き出したような気がして、意識が薄れそうだった。
だが、身の回りには、逆上したまろを押さえつけられるようなものは何も見つからない。なにしろ獣医さんに借りた皮のグローブさえも噛んで突き通した実績のあるまろのことだ。できるだけ逆上させることなく、素早く、安全に取り押さえられないものか。バケツ....ない!バスタオル.....だめだ、獣医さんで貫通した!家中で一番分厚そうな、もこもこガウンしかない!上から投網のように投げて捕獲だ.....。緊張感が走る。
ふと思いつく。そうだ、動物はエサだ!急ぎ別室に新たに缶詰を開ける。そっとまろの背中に手を回すと意外にも抱かせてくれた。「まろ、缶詰もらったよ」おびき寄せ押さえつけ、無理矢理ふすまを閉める。今しかない!夫妻は逃げるように(というか、逃亡そのもの)玄関の外まで避難してもらう。
やっとmiaさん夫妻の顔を見ることも出来た。
あとはまろは適当に缶詰をついばんで、自力でふすまを開けて出てくるだろう。

仕方なく、miaさん夫妻は我が家には一歩も入ることなく、食事に出ることにあいなった。
あとは徒歩3分の事務所でお茶を飲んで、まろの凶暴さについて語り合う。
心配されたおハチさんの足は、ご本人曰く「大丈夫」。(本当だったのだろうか、心配である)
怯え震えるおハチさん夫妻。かあちゃんも、しばらく足が震えて止まらなかった。

でもきっと、帰るとヤツはけろっとして「お帰り、おかあさあん♪今日は朝ご飯の他にお昼までもらっちゃってごめんねぇ〜」なんて迎えてくれることが充分考えられる。
せっかく来てもらったmiaさん夫妻も、少しだけまろの姿を見たいとおっしゃる。
そこで。
まろは、玄関のドアを開けたところのエレベータホールが大好き。ドアからにょろりと脱走しては、そこでごろんちょばたんちょと芋虫のようにのたうち回るのが、人生で一番楽しいらしい。
皆さんに、エレベータの中でいつでも逃げられるよう待機していただき、ホールで遊ぶまろを見ていただく作戦を考えた。名付けて、「サファリパーク大作戦」。
この作戦は意外にもヒットした。まろも楽しい、お客様も狭いながらも身をよじりながらまろを見物できる、と一石二鳥であった。ただし、そう長くエレベータを留めておくわけにもいかず、早々のお開きとあいなった。

若者による数々の悲惨な事件が起こる現代。「親は何やってんだ、親は」。正直言って、かあちゃんはいつもそう思っていた。しかし、今日は少々意見を変えたい。擁護する気はないがしかし.....
親にも止められない子はいる。確かにいるのだ。
21世紀。ドラえもんがもうじき誕生するなら、どんなに高くとも「いらだちを押さえる道具」を譲ってもらおうと思う。

おもてなしに出せなかったイチゴを食べながら原因を考える。
■その1
 お風呂に閉じこめたせい
「何すんだ!俺を信じられんのか!」ってことか。
■その2
 普段うちに来るお客様は、かあちゃんと一緒にやってくる。かあちゃんが帰ってきて嬉しくて舞い上がっている為、ちょっとだけチェックが緩和されているのか。
どなたか、「かあちゃんと一緒にやってくる」方式で無事迎えられるかどうか試してみたい方はいませんか?チャレンジャー、大募集中。
けろっとして何もなかったような顔をする King of 噛み猫。レチェくんの100倍すごいらしい。

ミモザをいただいたのmiaさん・fooさん、きれいなお花をありがとう。

ごろんちょするまろ。おハチさん撮影。
   
判決:お風呂に懲役10年。
または保釈金代わりにサファリパークでアルバイト。ライオンに世間の厳しさを教わるがいい。
  

No.127 今ごろまろの冬休み、汚名を着せられる 2002/01/19 被告人:まろ
  
福島のばあちゃんから電話がきた。あいかわらず、めいちゃんのいたずらに手を焼いているらしく、話の途中で「こら〜〜〜〜!」「やめて〜〜〜!」と悲鳴の合いの手が入る。
かあちゃんは、思った。
「お年玉もいらないし、イタズラもたかがしれてるし、めいちゃんよりも、まろの方がなんぼかお利口だわ〜」
どうも、この発言がばあちゃんにはカチンときたのか。ココロの中の何かをよびさましたらしい。
「そういえば。」突然冷たい声でばあちゃんは始めた。
「昨日は、天気がよかったの。あんた達が使ってた布団を山ほど干したんだけどねえ。掛け布団の上に、まろのおねしょの跡があったわよ。」
「嘘だーーー!まろはおねしょなんかしない!」
「じゃあ、あんたなの?」
「ちょっとー。(--#)」
「じゃあ、とうちゃん?」
「それは聞いてみないと分からないけど。」(おい)
吐いた跡?エキサイトしていた子供達のしわざ?これまためいちゃんの悪さでは?
判決:くそぅ。現場にいれば臭いでかぎ分けるものを。

No.126 日本経済を憂う 2002/01/08 被告人:三○銀行
  
かあちゃんは用事があって銀行へ出向いた。俺の稼ぎ?
さすがに、連休明けの昨日とは違ってすいてるな。よしよし。
いつも混んでてやりそびれていた、まろのペット預金の通帳を更新してもらおう。
そう思い立ったのが2:45。窓口の終わる15分前だった。
「少々お待ちください」とにこやかに微笑む窓口のお姉さん、一度引っ込んだが、カウンターで待つかあちゃんの元に戻って言った。「少々お時間がかかります。が30分はかからないと思いますので、後ろの椅子でお待ちください」
。なんだとお?30分?明日取りに来るのでやっといて、と頼んでも「預かり」はしないという。

しかたなく女性週刊誌を繰りながら待つ。
おお、大ファンだった渡辺謙に借金騒動があったのか。ふむふむ、愛子様も健やかでよろしい、と。一冊読破。二冊目に入るが、たった一週間ではそうそう事件があるわけもなく、同じ事件の焼き直しばかり。程なく飽きる。うー。すでに45分経過しとるやないけ。

シャッターの閉められた行内は、どうも居心地が悪い。
「全員出るまで待つんですか?ずっと立ってなきゃいけないんでしょう?もう勤務終了時間なのに。」「機械に入れちゃったら終わるまで止められないんですって。」とガードマンのおじさんを気遣うカウンターレディというバッジのおばさんが話しかける。なろー、かあちゃんに聞こえるようにわざと言ってないか?
このままではかあちゃんが悪者になってしまう。開き直るしかない。チラチラと腕時計を除くふりをして、カウンター内にいる行員に「私は客よ。待たされてんのよ。」と誇示する。この辺が小市民である。隣の夫婦で延々と投資の相談をしていた金持ちそうな老夫婦は、閉行30分後に悠々と行員達に軽口を叩きながら帰っていったではないか。(そりゃ目的が違う)
「お待たせいたしました。お忙しいとは存じますが、出来ましたらもう少しお早めに記帳されますとお時間がかかりませんので...」と通帳を渡されたのはきっかり3:45。丸々一時間かい。

いや、ここまで引っ張っておいて書きにくいが、実は、まろのペット預金は定期である。ペットの突然の出費に備えていかがか、とパンフレットにあった。だから、月々5,000円ずつ、下ろしやすい(のか?)一ヶ月定期にしてしまったのだ。それを8ヶ月で挫折。しかし、一ヶ月定期と言うからには、満期になる毎に=一ヶ月毎に通帳の一行を使って記入していく方式とは知らなかった(だって定期預金てしたことなかったんだもん)。それをずっと数年ほってあったのだからたまらない。引っ込みが付かなくて言い出せなかったが、本当は「こりゃやべえ、大変なことになるぞ」と気づいていたので、一度下ろして、まとめようと思っていたのだ。本当だってばだってば。

延々200行、通帳の数は6冊に上っていた、まろの預金。元金40,000円。利息を33円もありがとう。合併してもがんばれよ、三○銀行。
   
判決:かあちゃんは悪くないと思う。
悪いのは銀行。絶対。←引っ込みが付かない
  

No.125 落とし物事件 2002/01/05 被告人:まろ
  
福島から帰ったまろは、うっすら茶色だった。そりゃそうだ、お外でも平気でごろんちょばたんちょと転げ回るのだから。おまけに今年は雪も多く、普段降らない場所だけに解けるのも早かった。庭は泥んこのぐっちょぐちょだったのだ。
おかげで、とうちゃんかあちゃんの靴も、それはそれはひどい状態。東京のスーパーで、床に足跡を付ける人間はそうはいまい。
車だって、こっぺこぺの真っ白けなのだ。ガソリンスタンドに行くと店員さんが迷わず「洗車はいかがでしょう!」と声をかけてくれるのだ。

まろも今夜は洗濯である。お風呂にたっぷり湯を張って、まろをちゃぷんと入れてしまう。
片手で支えてあげれば、ゆらゆらゆらゆらと上手にネコかきで泳ぐ。それだけでもかなりきれいになった雰囲気で入れた甲斐があるというものだ。
シャンプーを終えて、いつものセルフドライ完了。さあ、疲れたね。今日は一緒に寝ようね。
と、そこにとうちゃんがやってきてかあちゃんに手招きをする。「なんだ?新年のプレゼントか?」といそいそと招かれた場所、それは。
..........まろのトイレの
だった。
そこにはころりと親指大の排泄物が。どうしたまろ。疲れがたまった上での粗相なのか?
   
判決:残念ながら有罪。もう3歳のお兄ちゃんなのだから。
これをまやちゃんに見られなかったことを幸いと思うこと。
  

No.124 まろの冬休み8 2002/01/04 被告人:まろ
  
いよいよ帰京の日。かあちゃんは朝から寝具の洗濯などに精を出す。
8歳から8ヶ月の子供達は、かあちゃんがカバーをはぎ取った布団の上で大はしゃぎである。まろはどうしてるかな〜、と見れば、子供達の騒ぎの中に、ちんまりと座って参加している。
彼はいったい、子供達が好きなのか嫌いなのか。
とうとうめいちゃんのハイハイ突進には甘んじて、その乳臭い手に鼻をつけたりしてめいちゃんを喜ばせていた。かと思うとあやなちゃんやまやちゃんを執拗に狙ったり。
結論は出なかった。
幸いだったのは、救急車のお世話にならずにすんだことか。やれやれ

帰りの車の中では、さすがに疲れが出たのか、山積みの荷物の上に居場所を作り、うつらうつらと居眠り。横に並んだ車から指を指されたりしながら東北道を南下したのであった。
判決:縁は異なもの乙なもの。仲良くしておくれ。

No.123 まろの冬休み7 2002/01/04 被告人:まろ
  
滞在9日。うち5日吐いたまろ。
「くま吉ちゃ〜ん、まろちゃんがゲロ吐いてるよ〜」というちびっ子達の訴えで目覚める日が続く。
ストレスか?!と初めはおろおろした。しかし、日がたつにつれて、その理由が明らかになる。
それは、夏と同じ。玄関にある造花を、いくら隠しても見つけだして食べていたのだ。吐瀉物に、排泄物にその残骸が見え始めた頃から、それまで同情的だったみんなの視線が冷たくなる。
食うなら吐くな、吐くなら食うな。
判決:有罪。ばかばかばかっ。おまえは牛か。
温かくなったら牧場に放牧するぞ。

No.122 まろの冬休み6 2002/01/03 被告人:まろ
  
お買い物から帰宅したかあちゃんに、ばあちゃんが訴える。
「今日は、あやなちゃんがまろちゃんの標的だったの。何もしていないのに、突然狙い始めて、こたつに入ってトランプしてるだけなのに、襲いかかってくるのよ。こたつの中に潜って、顔だけ出してTVを見るしかなかったのよ。それでも唸ってるから、追い払うのが大変だったよ。」
あちゃ〜。やっちまったか。怪我をさせなくて本当によかった。
あやなちゃんは「もう、まろちゃん嫌いになった」と半べそである。
かあちゃんとしては、少しでもまろになついて欲しくて、あやなちゃんをまろのご飯係に任命し、あやなちゃんも一生懸命任務を遂行していたというのに。まろもあやなちゃんといい関係だったはずなのに。
油断大敵、環境変化のなせる技なのか。まろを連れての帰省に暗雲が立ちこめ始めるのであった。(涙)
判決:有罪。何もしない相手を襲うとはいかがなものか。
猛省を要す。(のはかあちゃんなのか?)
No.121 まろの冬休み5 2002/01/01 被告人:めいちゃん
  
本日は帰省第二弾、かあちゃんの弟、ひろくん一家の登場である。
ひろくんはかあちゃんの百倍くらい動物好きである。幸か不幸か、その娘、めいちゃん(生後八ヶ月)もその血を濃く受け継いでいた。
まろを見つけるなり、声も発せないくせに、声なき声をあげて、目にもとまらぬスピードのハイハイでまろに突進。まろは、あまりの恐怖のためか、固まったまま動かない。めいちゃんに握られそうになった瞬間に、やっと恐怖に目をつぶったまま、パンチを力任せに繰り出した。しかし、あいにく、めいちゃんはそれを大喜び。
悪いことに、普段から、めいちゃんはパパママの仕事の関係で、ばあちゃんに預けられている。今日も、彼女を残して両親は帰ってしまった。お迎えは来週だそうだ。
まろ受難の開始である。
判決:長期戦の予想。執行猶予で経過を見守る。
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